幕内復帰し、東前頭14枚目 福島市出身の大相撲・若隆景

 1日に発表された大相撲名古屋場所(14日初日、愛知県・ドルフィンズアリーナ)の番付で、福島市出身の「大波3兄弟」の三男若隆景(29)=本名・大波渥、荒汐部屋=が西十両6枚目から東前頭14枚目となり、昨年7月の名古屋場所以来6場所ぶりの幕内復帰を果たした。

 大波3兄弟次男の若元春(30)=本名・大波港、同=は東関脇から東前頭2枚目に、須賀川市出身の白熊(25)=本名・高橋優太、二所ノ関部屋=は東十両6枚目から東十両8枚目にそれぞれ番付を下げた。

 若隆景は先場所、初日に白熊との県勢対決を制した。3日目に初黒星を喫したが、その後は12連勝し、14勝1敗で自身初の十両優勝を果たした。

 若元春は右足親指の靱帯(じんたい)損傷のため7日目から休場した。11日目に復帰し、4勝8敗3休だった。白熊は黒星が先行して6勝9敗で負け越し、2場所連続で番付を落とした。

 大波3兄弟の父政志さん(57)は若隆景について「万全な形で臨めれば良い結果が出る。初日から気合の入った取組をしてほしい」と期待を寄せた。若元春には「状態は順調そのもの。勝ち越して三役に復帰してほしい」と激励した。

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