100周年を迎えるイースト・ウエスト・シュラインボウルが1月にAT&Tスタジアムで開催へ

AT&Tスタジアム【AP Photo/Michael Ainsworth】

イースト・ウエスト・シュラインボウルは前回と同じくテキサスで開催されるが、100周年を迎える今回はよりアップグレードされたものになる。

現地1日(月)、NFLドラフト前のオールスターゲームが2025年1月30日(木)アメリカ東部時間20時【日本時間31日(金)10時】からテキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアムで行われることが発表された。

試合会場について最初に報じたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロであり、この試合はNFLネットワークで放送されることになっている。

前回のイースト・ウエスト・シュラインボウルはダラス・カウボーイズがトレーニングや練習を行う“The star(ザ・スター)”で実施された。100周年記念となる今回の試合会場はカウボーイズが日曜日に試合を行う場所――参加する大学生選手たちの最終的な目標地点――にアップグレードされている。

カウボーイズの取締役副社長(EVP)を務めているスティーブン・ジョーンズは「1月にAT&Tスタジアムで行われる歴史的な第100回イースト・ウエスト・シュラインボウルで、全米最高のカレッジフットボール選手たちを紹介できることをうれしく思う」とコメント。

「再びこのような意義のあるカレッジフットボールゲームの開催地になることを光栄に思う。“Shriners Children(シュライナーズ・チルドレン)”とその使命を支援することに重点を置きながら、全米トップクラスのカレッジフットボール選手たちをノーステキサスに招くことを楽しみにしている」

1925年に創設されたイースト・ウエスト・シュラインボウルは最も長い歴史を持つカレッジオールスターゲームだ。このイベントは、家族の支払い能力に関係なく、さまざまな健康状態にある子どもたちにケアを提供することを使命とする非営利組織のシュライナーズ・チルドレンズを支援するために行われる。

100年以上の歴史を持つシュラインボウルだが、参加者に与えるインパクトは近年、爆発的に大きくなっている。前回のイースト・ウエスト・シュラインボウルに参加した大学生のうち2024年NFLドラフトで指名を受けた人数は、過去10年で最も多くのドラフト指名選手(45人)が輩出された2023年から24%増え、史上最高の57人にのぼった。

その中で序盤に指名されたのはグリーンベイ・パッカーズのラインバッカー(LB)エドジェリン・クーパーおよびカロライナ・パンサーズのランニングバック(RB)ジョナソン・ブルックスで、それぞれドラフト全体45位と46位で指名を受けている。また、2人のクオーターバック(QB)――ボルティモア・レイブンズのデビン・リアリーとニューヨーク・ジェッツのジョーダン・トラビス――の名も呼ばれた。

過去には、トム・ブレイディやウォルター・ペイトン、ジョン・エルウェイといったNFLの伝説的な選手、そしてブロック・パーディーやゼイ・フラワーズ、アイゼア・パチェコといった現役の有名選手もイースト・ウエスト・シュラインボウルに参加していた。

今から約半年後、新たなグループがAT&Tスタジアムのフィールドに登場し、誰が次にNFL入りするのかが見極められる。

シュライナーズ・チルドレンのスポーツ担当副会長を務めるボブ・ローラーは「世界で最も素晴らしいスポーツ会場の1つで、100周年記念試合を実施できることに興奮している」と述べ、「イースト・ウエスト・シュラインボウルは1世紀にわたり、子どもたちの人生に転機をもたらす影響を与えてきた。全米最高のカレッジ・フットボール・オールスターたちがAT&Tスタジアムのフィールドに立つことは、まさにこの歴史的な節目を祝うのにふさわしい」と続けた。

【RA】

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