【欧州選手権】C・ロナウド泣いて笑ってポルトガル8強 スロベニア相手に延長PK戦勝利

手で顔を覆い号泣するC・ロナウド(ロイター)

欧州選手権決勝トーナメント1回戦の2試合が1日(日本時間2日)、ドイツで行われた。2大会ぶりの優勝を目指すポルトガルはスロベニアに大苦戦。大エースのFWクリスチアーノ・ロナウド(39=アルナスル)が試合中に号泣する波乱もあったが、延長PK戦の末に勝利し、ベスト8進出を決めた。

ポルトガルはC組3位で勝ち上がったスロベニアの堅守を崩せず、スコアレスのまま延長に突入した。延長前半13分、FWディオゴ・ジョタ(リバプール)が倒されPKを奪い、C・ロナウドがキッカーを務めた。しかし、ゴール右を狙うも相手GKにセーブされてしまう。C・ロナウドは緊張の糸が切れたように放心状態となると、みるみる目に涙がこみ上げ、試合中にもかかわらず表情を崩して号泣。天下の大スターがチームメートに頭をなでられ慰められる場面もあった。

延長後半に入っても勝負がつかずPK戦へ。先行のスロベニア1番手をGKディオゴ・コスタ(ポルト)が止めると、ポルトガル1番手でC・ロナウドが登場。悪夢をぬぐい、狙いすまして蹴ると、今度はゴール左に決まった。ホッとした表情でポルトガルサポーターに手を合わせ謝罪するようなしぐさも。その後もコスタが2人を止める3連続の神セーブを見せ、3―0でPK戦を制した。

また、フランスがベルギーを1―0で下し8強入り。ポルトガルは5日(日本時間6日)に準々決勝でフランスと対決する。

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