「あんなに活躍したのに無得点」幻弾3発のルカクにベルギー監督が同情。85分にOGで敗退「分析は難しい」【EURO】

現地時間7月1日に開催されたEURO2024のラウンド16で、ベルギー代表はフランス代表とデュッセルドルフ・アレーナで対戦。0-1で敗れ、夢半ばで去ることとなった。

失点したのは、長らくスコアレスで迎えた85分。途中出場のランダル・コロ・ミュアニにペナルティエリア内で右足を振り抜かれると、ブロックに入ったヤン・ヴェルトンゲンの足に当たってゴールに吸い込まれた。記録はオウンゴール。150キャップを超える37歳は、がっくりと肩を落とした。

大会の公式サイトによれば、ドメニコ・テデスコ監督が試合後に取材に対応。「最後のホイッスルが鳴ってからまだ1時間、しかも終盤にオウンゴールだ。分析するのは難しい」と切り出し、悔しそうにこう語った。

「今夜を詳しく説明するのは難しい。フランスはライン裏の守備に苦労していた。彼らは本当に高かった。私たちは3人のフォワードを使い、背後のスペースを攻撃したかった。それが主なアイデアだったんだ。ディフェンスでは、相手のウイングを抑えたかった。それは上手くいったよ」

【動画】ベルギーには不運だったフランスの決勝点
ヴェルトンゲンより1歳上の指揮官はまた、「(クーン・)カステールスは素晴らしかった。彼はウクライナ戦で我々を救ってくれた。それはほんの一例に過ぎない。彼のセーブのおかげで、今夜の試合ができた。今日のゴールは彼のせいではない」と守護神を称えた後、ロメル・ルカクに言及。大会を通じて3度ゴールを取り消され、無得点で終わったエースに同情した。

「スロバキアとルーマニアにはハイプレスをかけた。ウクライナ戦もそうだったが、選手たちは1失点でもしたら敗退だと心に決めていた。ルカクがあんなに活躍したのに、無得点で帰るなんて...残念だ」

EUROで実力不足を痛感させられたベルギーは、2年後に迫る北中米ワールドカップで悔しさを晴らせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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