【カープ】伝説の「アライバ」ほうふつ 左中間コンビの華麗なるプレー

カバーに走った秋山㊧にグラブトスして送球を託す上本(6月29日の巨人戦)

 黄金期の中日で二塁手荒木、遊撃手井端が得意とした連係プレー。二遊間へのゴロを捕った荒木が、グラブトスした井端に送球してもらい、打者をアウトにする。伝説の「アライバ」をカープが披露した。それも外野で。

 6月29日の巨人戦の四回2死。ヘルナンデスの左中間への鋭い打球を左翼手上本が捕り、中堅手秋山にグラブトスした。結果は二塁打だったが、上本は「とっさの判断。(自分が)止まって投げるより速い。アキさんが気付いてくれたおかげです」と打ち合わせはしていなかったという。

 外野手は回り込んでカバーに走るのが基本。内野手登録の上本ならではの判断だった。秋山は「分かっていたらスムーズにいって二塁で刺せていたかも」。次回は華麗な「ウエアキ」が完成するかもしれない。

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