2024年分の路線価、岩手県内平均は0.6%増 コロナから客足回復

県内の最高路線価となった盛岡市大通2丁目の「大通り」

 仙台国税局は1日、2024年分の路線価(1月1日現在)を公表した。岩手県内標準宅地(住宅地、商業地、工業地の2846地点)の評価基準額の平均変動率は前年比0.6%増で、2年連続で上昇した。最高地点は盛岡市大通2丁目の「大通り」で同2.3%増とプラスに転じた。新型コロナウイルス禍の影響がほぼなくなり、客足が回復したことなどが影響した。

 路線価は、公示地価と実勢価格を基に国税庁が決めるもので、公示地価の約8割を目安に設定している。県内標準宅地の平均変動率の都道府県別順位は23位(前年は25位)。東北では青森を除く5県がプラスとなった。

 県内9税務署のうち、最高路線価が上昇したのは盛岡のみ。水沢、一関、釜石、二戸の4署は横ばい。宮古、大船渡、花巻、久慈の4署は下落した。

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