犬が水遊び中などに水を大量に飲んでしまうと水中毒を起こすことがあるそうです。暑い季節は愛犬と川やプールなどで水遊びを楽しむ飼い主さんもいらっしゃると思いますので参考にしてください。

「犬の水中毒の原因と症状」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

犬の水中毒とは

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の水中毒とは、犬が短時間で大量に水を飲むことで体の中のミネラルバランス、特にナトリウムの濃度が低くなり引き起こされる低ナトリウム血症の症状のことをいいます。

犬の水中毒が起こる原因

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犬の水中毒は一般的に水遊び中に起こることが多いといわれています。
たとえば、

などのケースで犬が水中毒を起こすことがあります。

犬が一度にどれくらいの量の水を飲むと水中毒になるの？

「犬は水をどれくらい飲むと水中毒になるの？ 」と疑問を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、犬が水を飲みすぎて水中毒になる明確な量は不明です。

ただし、健康な犬の一日の飲水量は約50ml/kgであることから、この量を短時間で一気に摂取してしまうと水中毒になる危険が高くなるといえます。

こんな犬は水中毒に注意！

水遊びが好きで興奮しやすい犬は水中毒になりやすいといわれています。また、腎臓・心臓病、アジソン病などの持病がある犬は、健康な犬よりも水中毒のリスクが高いといえます。

犬の水中毒の症状

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犬が水中毒を起こすと、低ナトリウム血症によるふらつき、嘔吐、流涎（よだれが出る）、意識障害、呼吸困難などがみられます。

このため、水遊び中や水遊び後に急に犬の元気がなくなったり、ふらつき、流涎、嘔吐などの症状がみられた場合は、水中毒の初期症状の可能性もありますので、軽度にみえても何か症状が出ている場合は早めに動物病院を受診することをおすすめします。

犬が水中毒を起こした場合の治療方法

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犬が水中毒を起こした場合、動物病院では利尿剤の投与やナトリウムの補給などがメインで行われます。

水中毒を予防する方法

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犬の水中毒を予防するためには、水遊び中はこまめに休憩を挟むことと、犬用の経口補水液などでナトリウムの補給をするとよいでしょう。

愛犬との水遊び中は、犬が大量の水を飲んで水中毒を起こすことがないように、泳ぎ方が疲れているようであれば休憩をさせたり、興奮している場合は落ち着かせるなど目を離さずに常に様子をみていてあげてくださいね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください