「政治とカネ」シリーズ国会議員に聞く 長峯誠参院議員

先月、閉会した国会は「政治とカネ」の問題を受けた政治改革が最大の焦点となりました。
そこでMRTテレビ「Check!」では、宮崎県関係の国会議員7人全員にこの「政治とカネ」の問題について聞いたインタビューを1人ずつお伝えします。

また、今回は「政治とカネ」だけではなく、普段の議員活動で何に力を入れているのか、合わせて聞きました。

シリーズ「国会議員に聞く」第1回は、自民党の長峯誠参議院議員です。
(聞き手:MRT宮崎放送報道部 三浦功将記者)

改正政治資金規正法について

派閥の裏金事件を受けて先月19日に成立した改正政治資金規正法。
パーティー券を買った人の公開基準額を今の「20万円超」から「5万円超」に引き下げるほか、議員本人に対する罰則を強化するいわゆる「連座制」導入のため収支報告書の「確認書」の作成を議員に義務づけるとしています。

ただ、政党から議員個人に支給される「政策活動費」については、「10年後に領収書などを公開する」としているものの、公開方法など詳細については決まっていません。

「検討事項」も多く残る改正法に、野党からは「抜け穴だらけのザル法」との指摘も相次いでいます。

自民党の長峯誠参議院議員は、この改正をどのように受け止めているのでしょうか。

(自民党 長峯誠参議院議員)
「各政党、立場がそれぞれ違ったんですけれども、一生懸命議論を重ねてそして出た結論でございますので、まずは第一歩として評価しなければいけないんじゃないかなというふうに思っております。でも、この新しいルールをですね、より具体的なところまで検討事項もまだ残っておりますので、しっかりと検討事項も詰めていって、そしてその新しいルールに則って政治活動を進めていきたいと思っております」

(記者)
「ただ国民の中にはですね、抜本的な政治改革を求める声があったということなんですけれども、そういった期待の声に応えた内容になったというふうに思われますか?」

(自民党 長峯誠参議院議員)
「いろんな声があるとは認識しております。やはり、なかなかタイトな時間の中でできるところまでは一生懸命進めたのかなと思いますが、政治改革自体は、終わりのない改革だと思っておりますので、今後とも、やはり適時適切に規正法の改正も含めて、いろんな改革を進めていかなければいけないんだろうというふうに思っております」

政治の信頼回復について

派閥のパーティー券問題で自身もキックバックを受け、収支報告書に適切に記載していなかった長峯議員は、政治の信頼回復について次のように話します。

(自民党 長峯誠参議院議員)
「信頼回復の道は長く険しいものになるということを、痛切に感じているところでございます。ただ、私にできることは、やはり政治活動の中でしっかりと国民の皆さんの信頼を回復していく、それから政策でもって、やはり自民党の政策が地域を良くし、人々の生活を良くしていくんだというものを実感として持っていただけるような政策をしっかり進めていく、地道ですけど、それしかないのかなというふうに思っております」

普段の議員活動で特に力を入れている活動

また、普段の議員活動で特に力を入れている活動については。

(自民党 長峯誠参議院議員)
「地方創生を実感できる、特に人口減少社会の中で地域の活力を感じられるような、そういう政策をできる環境をしっかり作っていく必要があると思っております。農林水産業が大事な地域もございますし、中小企業対策が大事な地域というのもあります。あるいは、医療福祉への期待というのが大きい地域もありますので、そういったさまざまな課題について、オールラウンドにしっかり政策にタッチしていくというような立場で活動していきたいというふうに思っております」

※MRTテレビ「Check!」7月1日(月)放送分から

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