裁判で有罪となって自粛し復帰するも失敗した韓国の元“天才子役”、カフェの正社員に転職?女優業は諦めたか

飲酒運転事故で芸能活動にストップがかかった女優のキム・セロンが就職していたことがわかった。

7月2日、とある韓国メディアによると、キム・セロンはソウル聖水洞(ソンスドン)のカフェで働いているという。

報道によると、キム・セロンはアルバイトではなく、カフェ全体を管理する正社員として採用された。笑顔で客を迎え入れるなど、積極的に業務に臨む姿を見せたとも伝えられた。職位はマネージャーだ。

飲酒運転でキャリアを台無しに

天才子役として人気を博し、その後も順調に女優として活躍していた彼女がカフェ店員となったきっかけは、飲酒運転事故だ。

(写真提供=OSEN)キム・セロン

キム・セロンは2022年5月18日にソウル江南(カンナム)の鶴洞(ハクトン)交差点付近で運転をしていたところ、ガードレール、街路樹、変圧器などに衝突し、出動した警察に捕まった。彼女はアルコール測定の代わりに採血を要求したが、血中アルコール濃度は免許取り消しレベルの0.08%を大きく超えた0.2%だった。

事故後、キム・セロンは謝罪して自粛に入ったが、自粛期間中も誕生日パーティーを行うなど、本当に反省しているのかと批判を受けた。自粛中にキム・セロンが出演したNetflixオリジナルドラマ『ブラッドハウンド』の配信が開始されたが、飲酒運転騒動の余波によって彼女の出演シーンは大部分がカットされている。

そして道路交通法違反(飲酒運転)の疑いで裁判にかけられ、2023年4月の1審で罰金2000万ウォン(約200万円)を言い渡された。

今年4月には演劇『トンチミ』で復帰する予定だったが、復帰のニュースが伝えられると否定的な世論が形成され、最終的に降板することになった。

再び自粛をするしかなくなったキム・セロンは、女優としての活動を諦めるのだろうか。カフェの正社員になったという彼女の近況に、注目が集まっている。

◇キム・セロン プロフィール

2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛している。

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