ゲーセンのワニワニパニック、危険すぎる2文字に目を疑う 「どうすりゃ良いんだ」と絶望の声も…

[ゲームセンターのワニワニパニックに「こちらのワニは無敵です」という注意書きが出現。店舗は「無敵でした」と、その無敵ぶりを認めている。

「最強」とも「ナンバーワン」とも異なる、独特の響きを有する称号の「無敵」。漫画やゲームの世界と異なり、現実ではあまり縁の無い言葉である。

しかし以前X上では、とあるゲームセンターに出現した「無敵すぎる注意書き」に、驚きの声が上がっていたのをご存知だろうか。

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■まさかの「無敵ワニ」発見される

今回注目したいのは、とあるXユーザーが投稿した1件のポスト。

「ワニワニパニック詰んだ」と意味深な1文が綴られた投稿には、古来よりゲームセンターの定番ゲームとして人気を博す『ワニワニパニック』の筐体が写った写真が添えられている。しかし何やら、1匹のワニが移動するレーン上に注意書きのラベルが…。

そこには「こちらのワニは無敵です」「叩いても効きません」という、パワーワードが並んでいたのだった。

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■「文才が滲み出てる」

『ワニワニパニック』は、いわゆる「モグラ叩き」の要領で、筐体上からランダムに姿を現すワニをハンマーで叩き、引っ込めていくゲーム。いかに素早く、正確にワニを仕留めていくかがカギとなる。

…のだが、そのワニが「無敵」となると、我われ非力な人間は完全に無力。

こちらの光景は多くのネットユーザーに衝撃を与え、同ポストには「これ負けイベントだろ」「叩かれ続けた結果、無敵の力を手にしてしまったワニ?」「そらパニックなるわ」「どうすりゃ良いんだ」など、驚きの声が続出している。

一方で「この開き直り方、最高。『故障中』とか書くよりも好感が持てる」「店員の文才が滲み出てるわ」など、店舗側を称賛する声も少なからず寄せられていた。

そこで今回は、件の「無敵のワニ」が発見されたゲームセンターを運営する「株式会社バンダイナムコアミューズメント」に詳しい話を聞いてみることに。

すると、パニック状態のワニも思わず賢者モードになる、意外な舞台裏が明らかになったのだ。

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■担当者は「無敵でした」と認める

同ゲーム機の詳細について、バンダイナムコアミューズメント担当者は「『ワニワニパニックR』というゲーム機です」「出てくるワニを付属のハンマーで叩くと、叩いた回数や得点がディズプレイに表示されます」と説明。

続けて「『無敵』と書かれていたワニは故障のため、該当のワニを叩いても、叩いた回数や得点が表示されない状態でした」と、その無敵ぶりを認めている。

しかし、その無敵モードにも変化が見られたようだ。

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■対応の早さが流石

前出のポストが投稿されたのは6月8日のこと。そして10日には「ゲーム機の状態を正確に伝えるため」という理由から案内文を「故障中」という表記に改め、稼働を継続していたのだ。

続く13日からは修理のため稼働を中止し、修理が完了した17日からは同ゲームは正常に稼働しているという。かくして、無敵のワニは「ただのワニ」として生まれ変わったのだ。

バンダイナムコアミューズメント担当者からは「今後はより一層メンテナンス体制を整え、お客さまに楽しくゲームを遊んでもらえる環境作りに努めてまいります」というコメントも得られている。

仕事やプライベートで厳しい環境に直面している人は、「無敵のワニ」になったつもりで乗り切ってみてはいかがだろうか。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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