J2で14位、甲府が篠田善之監督との契約を解除。後任は大塚真司コーチ「沢山の勝利で笑顔に出来ず大変申し訳ありません」

J2のヴァンフォーレ甲府は7月2日、篠田善之監督と双方合意で契約を解除し、後任には大塚真司コーチが就くと発表した。

福岡、FC東京、清水での監督歴がある篠田氏は、2023年に甲府の指揮官に就任。昨季はJ2・8位で終え、初出場のアジア・チャンピオンズリーグ2023/24ではJ2勢初のグループステージ突破とベスト16入りに導いていた。

チームを去る篠田氏は、以下の通りコメントした。

「ヴァンフォーレ甲府を愛する全ての皆様、日頃より熱いご支援ご声援を頂きありがとうございます。本日をもちまして監督の職を離れる事となりました。ヴァンフォーレファミリーの皆様には感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。皆様を沢山の勝利で笑顔にする事が出来ず大変申し訳ありませんでした。スタッフ、フロントスタッフの皆様サポートありがとうございました。そして選手のみんなありがとう。ヴァンフォーレ甲府のこれからの躍進、発展を心より願っております」

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新監督になる大塚氏は現役時代、市原(現・千葉)、川崎、大宮、山形、札幌でプレー。引退後は指導者に転身し、大宮のユース監督や甲府のヘッドコーチなどを務めてきた。トップチームの監督は初となる。

そんな48歳は、クラブ公式サイトを通じて次のように意気込んでいる。

「ファン、サポーターの皆様、そしてスポンサーの皆様、ホームタウンの皆様方には日頃よりチーム、クラブに力を与えていただきありがとうございます。この度、クラブより監督就任の打診を受け、強い覚悟を持って引き受ける決断をいたしました。力強く暖かいリーダーである篠田監督を支えきる事ができなかったことは本当に申し訳ない思いであります。しかしながらチームが苦境に立っている現在、私自身、『今一度スタッフ、選手、ファン、サポーターの皆様、ホームタウンの皆様と共に歩み、上へ登っていきたい』と考え今回の決断に至りました。私には皆様のサポートが必要であります。そのサポートを受けられるよう、チームの勝利のために、惜しみなく自らのサッカーへの思いを日々伝えていきたいと思います。そしてホームの小瀬を中心に皆様方と勝利の喜びを分かち合えるよう全力で頑張ります」

甲府は現在、J2で14位、直近では8戦未勝利だった。新指揮官のもと、浮上を図る。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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