目黒蓮の“優しいパパ見つめ動画”も沸騰 『海のはじまり』絶好発進も「ホラー」物議も呼んだ娘のセリフ

目黒蓮(Snow Man)(C)ピンズバNEWS

7月1日、Snow Manの目黒蓮(27)主演の連続ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系/月曜夜9時)の第1話が放送された。

『海のはじまり』は、目黒演じる主人公・月岡夏が、7年前に一方的に別れを切り出された恋人・南雲水季(古川琴音/27)の死をきっかけに、水季と自分との間に娘・海(泉谷星奈、いずたに・らな/7)がいたことを知り、戸惑いながらも親子の絆を深めていく物語。

目黒の出世作『silent』(22年10月期)の村瀬健プロデューサー、脚本家の生方美久氏、監督・風間太樹氏らが再結集して制作される作品ということで放送前から注目度が高く、初回放送はX(旧ツイッター)の世界トレンド1位の好スタートを切った。

「ドラマの公式Xは、目黒さんと娘の海を演じる泉谷さんのカウントダウン動画を放送当日に公開しましたが、そこで目黒さんがまさにパパのように優しく泉谷さんを見つめる姿も3万いいね、閲覧数72.7万(2日朝9時現在)と、バズっています。本編でも2人は素晴らしい演技をしていて、第1話終盤のシーンは“泣けた”など反響の声が多く寄せられています」(女性誌編集者)

【以下、『海のはじまり』第2話予告までのネタバレを含みます】

夏(目黒)は、水季(古川)の葬式で海に出会うが、水季の母・朱音(大竹しのぶ/66)から、海が自分の娘であることを告げられる。あまりにも突然の出来事に、その時点で夏は何もできなかった。

しかし、第1話終盤に海が一人で夏の一人暮らしの部屋に来てしまい、夏が過去にスマートフォンで撮っていた水季の思い出の動画を見せる展開に。動画が終わり、夏は海を帰らせようとするも、「ママ、終わっちゃったの?」「死んだらバイバイ?」などの海の質問に対して「死んじゃったんだよ」とストレートに真実を伝えてしまい、「死んじゃったらどうなるの?」と返される。

夏は明確な答えが浮かばなかったが、「死んだらどうなるかは分かんないけど、水季、お母さんじゃなくなるわけじゃないから。終わったんじゃないよ」と、海に優しく声を掛ける。

すると海が「夏くんは? 夏くん、海のパパでしょ?」「夏くんのパパ、いつ始まるの?」と真っ直ぐな瞳で問いかけてくる――そんな描写で、第1話は終わった。

目黒、泉谷の演技や生方氏の練られた脚本、美しい映像など多くの見どころがあった第1話には感動の声が多数寄せられている。

《いやーもう、まだ1話なのに泣けるし、映画かと思うくらい本当に素敵な作品すぎた》
《切ない…泣ける…役者さんてすごい…》

第1話冒頭が本当の海のシーンから始まったこと、そしてラストの父・夏と娘・海のやりとりが “パパとしてのはじまり”という意味で、タイトルの回収だと指摘する声も多い。

「『silent』に劣らないすごい作品になる、そんな大いなるポテンシャルを感じさせる1話でしたよね。

ただ、ラストの場面には疑問の声も上がっています。“6歳の子が一人で遠くの家に来る”という展開や、少し前に会ったばかりのまだ6歳の子が“夏くんのパパ、いつ始まるの?”と言うセリフはさすがにやりすぎ、言わせすぎでは、という声があるほか、演出を“ホラー的”にとらえる視聴者も少なくない。絶賛だけでなく、喧々諤々、さまざまな意見が寄せられていますね」(前同)

■「パパはいつ始まるの?」発言を筆頭に喧々諤々の第1話に

『海のはじまり』には放送後、多くの意見が殺到。

《なんやこのドラマ。ホラーじゃないか。勝手に産んで、子供にパパの家教え込んでる?ぽいし何がしたいんや、謎や、怖いわ》
《確かにヒューマンドラマかと思いきや ホラーやん 夏くんやったら恐怖と困惑やで》
《夏くんからしたら葬式で初めて子ども産んだの知って元カノ母親に同意書見せられて詰められるん地獄でしかないやろ》
《夏くんのパパはいつはじまるの? 怖い一言だなぁ》

《予期せぬ妊娠で逃げる男性がいるこの世の中にもっと刺さってほしい。てか、それが生方さんの願いなのでは?》
《夏くんのパパはいつ始まるの??っていう海ちゃんのセリフが生方さんらしいなって思った。いつパパになってくれるの?とは意味が違うというか》
《たくさんの台詞やナレーション等はないからドラマを観た視聴者それぞれ受け止め方が違うドラマだなーそれが生方さんの意図するところかも知れん》

など、多くの声が寄せられている。

「生方脚本の作品は“男女の間に友情は成立するか”を描いた『いちばんすきな花』(フジテレビ系、23年10月期)もそうでしたが、人が無意識に避けたり、偏見を持ちがちな重いテーマを非常に丁寧に描いています。今回の『海のはじまり』も踏み込んだ内容で、さまざまな意見が出て、話題になることも見越して脚本を書いているのではないでしょうか。

また、生方氏は脚本家になる前、助産師として働いていた経歴の持ち主。劇中では“(男性は)妊娠も出産もしないで父親になれちゃう”という、非常に考えさせられるフレーズもありました。それを考えると、“夏くんのパパ、いつ始まるの?”というのも、言わせすぎな感じもしますが、やはり重みを感じさせる、という声もありますね。

男性目線、女性目線、立場の違いで受け止め方がかなり変わってくる、複雑で考え込まれた脚本でしょうね」(前同)

『海のはじまり』は、第2話の予告でも海が「海に会いたくないの?」とまた夏に迫るように言う場面があったり、有村架純(31)演じる夏の現在の恋人が涙する姿があったり、気になる展開がありそうだ。

ある日突然、父親になった夏は今後どうするのか。どのようにパパになっていくのか、現在の恋人との関係は――多くの視聴者が第2話を心待ちにしていることだけは、間違いないだろう。

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