沖縄県読谷村長、外務省に抗議 米兵性的暴行事件で情報提供なし

外務省沖縄事務所で抗議文を読み上げる沖縄県読谷村の石嶺伝実村長(左)。右は宮川学沖縄担当大使=2日午前、那覇市

 在沖縄米兵による二つの性的暴行事件が相次ぎ発覚したことを受け、沖縄県読谷村の石嶺伝実村長が2日、外務省沖縄事務所(那覇市)を訪れ、事件の再発防止の徹底を求めるとともに、県や防衛省に事件の情報を伝えなかった外務省の対応に抗議した。事件はいずれも村内で発生していた。

 石嶺村長は「情報提供がなかったことは地元との信頼関係を著しく損なうもので、極めて遺憾だ」との抗議文を提出。対応した宮川学沖縄担当大使は「関係省庁と情報共有の在り方の見直しを相談する」と応じた。

 6月25日に空軍兵、28日には海兵隊員の性的暴行事件が地元報道で明らかになった。2人は起訴されているが、県警は報道前に公表しなかった。

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