「間違いなく最後のEURO」39歳C・ロナウド、ラストダンスと明言。PK失敗も決してブレず「失敗する者は挑戦する者」

この世に永遠はない。ついにラストダンスとなるようだ。

現地時間7月1日に開催されたEURO2024のラウンド16で、ポルトガル代表はスロベニア代表と対戦。0-0でPK戦に突入した末に激闘を制し、初優勝した2016年大会以来となるベスト8進出を決めた。

2004年大会から大舞台に立ち続けているクリスティアーノ・ロナウドは、延長戦の105分に得たPKを失敗。試合中にもかかわらず号泣した。それでも、1人目で登場したPK戦で見事にリベンジし、スロベニア撃破に一役買った。

感情表現が極めて豊かな背番号7は試合後、母国メディア『O JOGO』のインタビューに対応。PK戦前に決着をつけられなかった点は悔やむも、総じてポジティブに感想を伝えた。

「失敗する者は挑戦する者でもある。得点できなかったのはもちろん悔しいけど、今はもう忘れている。最終的な結果はポジティブだし、それが一番大事だからね。言葉にできないような特別な瞬間だから、感情的になるんだ。ファンはいつも僕らと一緒にいてくれるし、特に僕と一緒にいてくれる。とてもハッピーだ」

【動画】ロナウドがまさかのPK失敗で号泣
来年2月に40歳となる。不惑間近のスーパースターは「間違いなく、僕にとって最後のEUROになる」と断言した。

「でも、それに感動しているのではなく、フットボールに関わる全てに感動しているんだ。試合への熱意、サポーターや家族に会う興奮、僕に対する愛情。フットボールから離れるからというわけではない。もしそうなったら、僕にもっとできること、もっと勝てることがあると思う? 人々を幸せにすることが、僕の一番の原動力なんだ」

準々決勝の対戦相手は、難敵中の難敵フランスだ。

「優勝候補の一角であるフランスとのタフな試合が待っている。だけど僕らは戦うさ。チーム状態は良いし、僕はこのシャツで常にベストを尽くす。いつも通りの行動をするだけだ」

211試合・130得点を誇る英雄はフランス撃破に導き、欧州の覇権奪回を懸けた旅を続けられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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