麒麟の川島明とtimeleszの菊池風磨がダブルMCを務めるバラエティー番組『別に知らんでええねんけど…～誰かに話したくなる11個のこと～』が、6月27日に放送された。
この番組では、「別に知らんでもええねんけど、知っていたら誰かに説明したくなる」をテーマに、日常の素朴な疑問について調べる。「聞いてよかった！」と思ったらスタジオの出演者は感謝を伝えるのが決まりだ。
今回のお題は、「ミシュランガイド三つ星シェフが選ぶ最後の晩餐（ばんさん）って何？」川島が菊池に「ちなみに風磨くんは何かある？」と聞くと、菊池はかなり食い気味に「からあげクン」と即答。齊藤京子だけが「レッドですか？わかります！」と菊池に同意し、2人は「揚げたてヤバくない！？」と、からあげクンの美味しさで盛り上がった。
一方、伊集院光は、最後の晩餐はレバ刺しがいいという。安全性が不安視されるようになってしまった食べ物だが、「今日が最後なんだからいいじゃん別に、この後何が起ころうと」という論理だ。フグも「（毒の部分の）ギリのとこ」を食べてみたいという。
番組は、ミシュランガイド2024で三つ星評価を受けた20店舗全てに取材交渉を行い、心優しい3人のシェフが応じてくれた。
まずは17年連続で三つ星を獲得するフレンチの名店『カンテサンス』の岸田周三シェフ。いざ、「最後の晩餐で食べたいもの」について質問すると、返ってきたのは、「僕は、常に、最後の晩餐だからこそ、感動するものを食べたいというふうに思ってます。なので当然、それは一体何かというと、“今まで食べたことがないようなおいしいもの”というのが答えです。そうですよね？」という回答。
さらに、「期待を越えないと人は感動しない」「同じものを2回食べたとき、それはもう満足で止まる」「2回食べて感動することって、なくないですか？」と続けた、思わずスタジオからは笑いが起こった。その有無を言わせぬ説得力のある話し方に、スタッフも「なるほど…」と言ってしまい、結局具体的な料理名などは聞くことができなかった。
続いては、14年連続で三つ星を獲得する大阪の和食料理店『柏谷』の松尾英明シェフ。具体的な料理名を回答してくれると期待が高まったが、松尾シェフの答えは「毎回毎回、納得できるものは食べてるつもりなので。まあ最後に何がきてもいいですけど」という、逆にこだわりを感じさせない回答だった。
最後にたずねたのは、15年連続で三つ星を獲得する、京都の老舗料理店『菊乃井 本店』の村田吉弘シェフだ。「最後の晩餐に何が食べたいですかと聞かれたら、ズバリ何が食べたいですか？」という問いに、村田シェフは「白いごはんやね」と即答。スタッフが「白いごはんでいいんですか？」と確認すると、「それ以上おいしいものって何？」と逆に聞き返されてしまった。
「料理の道を極めし者は、白ごはんに立ち返る」と締めくくられたVTRだったが、プロだからこそ知るおいしいものを教えてもらえることを期待していたスタジオの面々は「ちょっと待って（笑）」「深すぎるな…」と戸惑いを隠せない様子。
この調査結果に、4人は「ありがとう」を言えず無言になり、耐えきれず笑い出してしまった。
また、この番組では出演者が「別に知らんでええねんけど…」と思いつつ気になっていることも、代わりに調査する。齊藤京子が出したお題は、「パンダって白地に黒？黒地に白？」という素朴な疑問。そこで、ジャイアントパンダの飼育数が日本一の、和歌山県のアドベンチャーワールドに取材をした。
すると、「パンダのベースの色はピンク色です」という想定外の答えが返ってきた。パンダの地肌はピンク色で、生後1か月ごろから白と黒の毛が生えるのだそうだ。成獣のパンダも、皮膚を観察すると、ピンク色の地肌が見えるという。齊藤は、「今までVTRに対して色々言ったんですけど、なんか改めて自分が言ったやつを調べてくださるとめちゃくちゃ感謝になりました、申し訳なかったな」と言い、正直な感想にスタジオからは笑いが起こった。
続いては、伊集院光の「焼き肉の一人前っておかしくない？」というお題。“ラーメンやカレーは、一人前が一皿で機能しているのに、焼き肉の一人前はおかしい”という疑問だ。これを解明するため、富山の名店『焼肉ハウス大将軍』を経営し、焼き肉店のプロデュースにも携わる本田社長に話を聞いた。
すると、「一般的な焼き肉屋は、一回の食事で5～6皿になるように設定さている」「2人でくるお客さんを想定している」という事実が明らかになった。つまり、焼肉は1皿1人前ではなく、6皿2人前という考え方なのだそうだ。その上で本田社長は「伊集院さんが言ってるのは合ってるな、（焼き肉の一人前は）おかしいっすね。今気づいたっす」と伊集院の指摘をあっさり認めてしまった。
この結果に、スタジオは騒然。伊集院は、「いや、おかしいじゃん！なんで俺が正解なの！？」と、驚きを隠せない。川島は、「もう一個深掘りして、誰がこれを一人前って言い出したんだっていうことですね」と伊集院の気持ちを代弁した。
