広さのあるワングリーン、元サッカー日本代表・大久保嘉人さんが攻略!佐賀クラシックGCへ、九州唯一のJLPGA認定コース

見通しの良い2番ホール

大久保嘉人のゴルフ場巡り~2ndステージ❷
サッカー元日本代表の大久保嘉人さん(42)が九州のゴルフ場を巡る企画のセカンドステージ第2回は佐賀県多久市の「佐賀クラシックゴルフ倶楽部(GC)」を訪れた。九州で唯一の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)認定コースに挑んだ。めきめき腕前を上げている大久保さん、さて今回は…。
(松田達也)

朝一番の澄み切った空気をたっぷり吸い込んでコースを見渡した。「さあ、行こうか」。大久保さんが声を弾ませる。1番ロング(546ヤード)でドライバーショットをかっ飛ばすと、勢いよくスタートを切った。

佐賀クラシックは公式トーナメントを開くことができる設備とホールを備えた「チャンピオンシップコース」。JLPGAの認定コースでもあり、9月に開催される日本女子オープンの地区予選の会場となっており、6月には予選が行われた。7月にはプロテストの1次予選も行われる。藤川裕・副支配人は「この春は、プロを目指す女子ゴルファーが本番前の調整のために、よく訪れていました」と教えてくれた。

広大な上に、アンジュレーションのあるグリーン

佐賀県内では最も新しく開設されたコース。雄大な自然を生かして戦略的に設計されており、広さのあるワングリーンが特徴的だ。広大な上に、アンジュレーション(起伏)のあるグリーンなので、ただ乗せるだけでは好スコアは望めないが、大久保さんは精度の高いショットで対応した。ショート3番(139ヤード)でパーを奪うと、圧巻は7番(200ヤード)だった。

4番ユーティリティーを振り抜いた打球は、正確にグリーンを捉え、ピンから約8メートルの好位置につけた。バーディーこそ逃したが、パーをセーブ。「いいショットだったんじゃないかな」という自画自賛の一打だった。

【次ページに続く】「日本代表でも…」

国内最大級のゴルフ関連ポータルサイト「ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)」と協力して行うこの企画を通じ、大久保さんの上達は著しい。ともにラウンドした藤川副支配人も「日本代表まで上り詰めた方はゴルフでもレベルが高いですね」と舌を巻いたほどだ。

ゴルフでも大舞台に⁉

佐賀クラシックは2007年に九州アマ、12年と21年には九州オープンを開催した実績がある。昨年10月には日本シニア選手権も行われ、水上晃男が連覇を達成したのは記憶に新しい。

大久保さんは21年シーズン限りで現役を引退し、そこから本格的にゴルフを始めた。テレビ出演などハードスケジュールの合間にも練習に取り組み、スコアはめきめき向上。ゴルフでも大舞台で活躍する姿を期待してしまう。「さすがに、大会に出場するとか…。そこまではね」と本人は笑い飛ばすが、今回はトップ選手がしのぎを削る舞台で〝腕試し〟ができ、充実した時間が過ごせたのではないだろうか。

【次ページ】佐賀クラシックGCガイド

佐賀クラシックゴルフ倶楽部
開場は1996年。長崎道の多久インターチェンジ(IC)から車で約15分、武雄北方ICから約10分。佐賀県多久市西多久町板屋60の1。0952(75)2001。

近くには儒学の祖、孔子を祭る多久聖廟(せいびょう)がある。

福岡県宮若市の「ザ・クラシックゴルフ倶楽部」、同県直方市の「西日本カントリークラブ」は姉妹コースとなる。

【次ページ】連載読者に特典!

特典
福岡市のゴルフスクール「ゴルフテック」のマンツーマンレッスンを体験しましょう。福岡天神店で「大久保さんの連載を見た」と伝えると、スイング診断(1万1000円)が半額になるほか、サイン入りボールをプレゼント。7月末までの限定サービス。詳細は同店(福岡市地下鉄天神駅4番出口すぐ)=092(753)9033。

【次ページ】大久保嘉人さんはこんな人

大久保嘉人(おおくぼ・よしと)
1982年6月9日生まれ。福岡県苅田町出身。長崎・国見高を経てC大阪入り。神戸や川崎などで活躍し、スペイン、ドイツのクラブでもプレーした。ワールドカップ(W杯)に2010、14年と2大会連続出場。日本代表通算60試合、6得点。21年に現役引退。

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