監督交代のJ2甲府が声明「『流れを変え』同時に『修復と安定』を図りたいとの思いから決断致しました」

J2のヴァンフォーレ甲府は7月2日、クラブの公式サイトで「ヴァンフォーレ甲府にご声援を頂いている多くの皆様方へ」と題し、佐久間悟社長名義で声明を発表した。

ここまでJ2で14位、直近は8戦未勝利の甲府は、同日に双方合意うえで篠田善之監督との契約を解除。大塚真司コーチが新監督に就任すると発表していた。

そのなかで、声明ではまず前任者の功績や、チームの現状に言及した。

「篠田善之監督につきましては、2023シーズンからチームの指揮を執って頂きました。地元山梨県出身者として、ヴァンフォーレ甲府をこよなく愛し、献身的に活動をして頂きました。また、J2所属クラブとしては初めての出場となったACLでは予選リーグ突破という成果も残して頂きました。

そして、今シーズンは、『緊褌一番』をクラブスローガンに掲げ、ACLノックアウトステージとリーグ戦、天皇杯に挑んで頂きましたが、シーズン前の主力選手の移籍やシーズン中における負傷者の続出という不運も相まって、22節が終了した時点で、自動昇格圏内と勝ち点差では大きく離れ、また残留争いにも巻き込まれるという状況になってしまいました」

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指揮官交代については、こう説明する。

「そこで、クラブと致しましては、『流れを変え』同時に『修復と安定』を図りたいとの思いから指揮官の交代を決断致しました。改めて、篠田善之監督には、短い期間ではありましたが、クラブとチームの成長に貢献して頂き、感謝申し上げます」

大塚新監督への期待も表明する。

「また、この度、この厳しい現状の中で新たに監督として、チームを牽引して頂くことになりました大塚真司監督は、監督経験は無いものの、これまでコーチとして培ってきた経験に期待し、クラブとしても全力を尽くしてサポートする覚悟であります」

そして、「負傷者が戻ってくることが大きな戦力補強になることと同時に、選手補強も行いながら、上位進出に向けて努力して参りますので、ヴァンフォーレ甲府に関わる皆様方には、引き続きご支援とご声援を賜りたくお願い申し上げます」と呼びかけた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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