大分県宇佐市で親子2人を殺害したとして死刑を求刑されている被告の裁判員裁判は2日午後判決が言い渡されます。
起訴状によりますと、大分市の会社員、佐藤翔一被告(39)は2020年2月、大分県宇佐市安心院町で当時79歳の女性と当時51歳の息子を刃物のようなもので刺して殺害し、現金8万8000円を奪ったとして、強盗殺人と住居侵入の罪に問われています。
6月17日に開かれた12回目の裁判で、検察側は「残虐極まりない犯行で、人命軽視も甚だしい」として死刑を求刑しました。
一方弁護側は「殺害を示す物的証拠がない」などと一貫して無罪を主張しています。
2009年に裁判員裁判が始まってから大分地裁で死刑が求刑されたのは今回が初めてで、判決公判は2日午後3時から開かれる予定です。