真庭など3市町 雨量100ミリ超 岡山県内 雷雨や土砂災害に要警戒

岡山地方気象台が入る岡山地方合同庁舎

 岡山県は2日朝、梅雨前線などの影響で広範囲にわたって雨が降り、真庭市、鏡野、美咲町の観測地点では6月29日の降り始めからの雨量が100ミリを超えた。岡山地方気象台は県内全域で土砂災害への注意や警戒を呼びかけている。

 気象台によると、6月29日午後9時~7月2日午前10時の降水量は、鏡野町富121.0ミリ▽美咲町109.0ミリ▽真庭市久世103.5ミリ▽奈義町98.5ミリ▽津山、笠岡市各95.5ミリ。県内では梅雨前線の北上で暖かく湿った空気が流れ込む影響で、2日夕まで雷を伴った激しい雨が降る恐れがあり、1時間降水量は多い所で県南部、北部とも30ミリと予想されている。同日午前10時時点で、笠岡、新見、高梁市には大雨の警報が発令されている。

 鉄道の運行にも影響が出ており、JR西日本中国統括本部によると同日午前8時半時点で、因美線智頭―津山間が始発から運転を見合わせ、芸備線新見―三次間が速度を落として運転している。

 県危機管理課がまとめた県内の被害状況では、笠岡市西大島の農業用ため池で漏水が発生し、市は決壊の恐れがあるとして、西大島地区の20世帯40人に避難指示を発令した。高梁市では同市松原町神原の県道が陥没し、全面通行止めになっている。

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