日比野菜緒、3年ぶりにグランドスラム初戦突破ならず。世界33位メルテンスに逆転で敗れる[ウィンブルドン]

日比野菜緒、2021年以来のグランドスラム勝利ならず

現地7月1日、今年3つ目のグランドスラムとなる「ウィンブルドン」が開幕。女子シングルス1回戦に日比野菜緒(ブラス/世界ランク94位)が登場し、エリーゼ・メルテンス(ベルギー/同33位)に6-2、2-6、4-6のフルセットで敗れた。

29歳の日比野は、今年4月の女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」のカザフスタン戦で2勝を挙げて日本の勝利に貢献。だが、その後のクレーコート・シーズンでは全仏オープンまで6大会連続で初戦敗退と苦戦が続いた。

それでもグラスコート・シーズンでは、ウィンブルドン前哨戦の「エコトランス・レディース・オープン」で世界58位に勝利し予選突破。本戦1回戦でも準優勝のアンナ・カリンスカヤ(同18位)にもフルセットの接戦を演じている。

2年連続5度目の出場となったウィンブルドン初戦の相手は、現ダブルス世界ランク1位で、シングルスでも自己最高12位を記録しているメルテンス。2017年1月のWTA250ホバートの予選1回戦で対戦し、3-6、4-6で日比野は敗れており、今回が2度目の対戦となった。

試合は、互いにストローク力を生かしてサービスキープ。日比野はピンチを迎えながらもメルテンスに離されない。その中、第6ゲームでワンチャンスを生かしてブレークに成功した日比野。要所でコーナーへのサーブが決まるとともに、ラリーも粘り強く戦って、第8ゲームもブレークし6-2で第1セットを奪った。

しかし、第2セット序盤でブレークされると、流れは一気にメルテンス。5ゲームを奪われ2-6でセットを失い、1セットオールとなった。

勝負の最終セットも立ち上がりでリードを許した日比野は、1ブレーク差を追いかけたもののチャンスを作ることはできず。4-6で落として3年ぶりのグランドスラム勝利を挙げることはできなかった。

4年連続で初戦を突破したメルテンスは、2回戦で2021年全米オープン女王のエマ・ラドゥカヌ(イギリス/同135位)と対戦する。

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