「夢を叶える扉を開けてくれたクラブに別れを告げる」 レナト・タピアのセルタ退団が決定…ジローナにフリー加入へ

セルタは1日、MFレナト・タピアが契約満了に伴い、クラブを退団することを発表した。

ペルーが生んだラ・リーガ指折りのピボーテが、夢の“第1章”を完結させた。1995年7月28日生まれのタピアは現在28歳。リマのストリートでサッカーを始めると、トゥウェンテのアカデミーに入団する形で欧州に渡る。2014年8月にトップチームデビューを果たした後、フェイエノールトとヴィレムIIを経て、2020年夏にセルタに加入。危機察知能力と球際の激しさに加え、局面を変えるパスを武器に中盤の底に君臨。3バックシステム採用時にはセンターバックとしてもプレーする柔軟性を併せ持つ。在籍4年間で、クラブ公式戦通算120試合に出場し2アシストを記録した。

また同日、タピアはセルタ公式SNSを通じて、別れの手紙を公開。「胸が張り裂けそうなほどの悲しみと、そして多くの感謝を抱きながら、ラ・リーガでプレーするという夢のひとつを叶えるための扉を開けてくれたクラブに別れを告げる瞬間がきた」と綴り、以下のように思いを巡らせている。

「厳しい状況の時、ポジティブな状況の時、それらすべてのシーズンの最高の思い出を持って行くよ。スポーツ面でも、チームにおける個人的な面でも、多くのことを学んだ数年間だった。チームメイト、フィジカルコーチ、キットマネージャー、テクニカルスタッフ、コック、清掃スタッフ、グラウンドキーパー、クラブに近しい人々の幸運を祈っている。彼らと毎日を共有できたことは素晴らしいことで、僕の心の中にはみんなが居続けるだろう」

「ファンのみんなが、いつも僕に示してくれた愛情にも感謝している。ピッチ内外で彼らの代表であれたことをとても誇りに思っていると伝えたい。ここを去る僕からのお願いだ。フットボーラーとしてよりも、ひとりの人間としてレナト・タピアという選手を覚えておいてくれないか。僕は、それが一番大切なことだと思うからね。 いつまでも、セルタ」

そんなタピアの“第2章”は、2023-24シーズンに大躍進を遂げたジローナが有力視されている。今夏にレヴァークーゼンへと移籍するMFアレイクス・ガルシアの後釜として、ラ・リーガとチャンピオンズリーグでプレーすることになるだろう。

【手紙】レナト・タピアがセルタ退団

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