LNG輸出許可凍結は不当、米地裁 共和主導州の主張支持

Kanishka Singh Nate Raymond

[ワシントン 1日 ロイター] - バイデン米政権による液化天然ガス(LNG)輸出許可の一時停止について、ルイジアナ州の連邦地裁は1日、根拠や論理性に欠けるとの見解を示した。

バイデン大統領の気候変動対策の一環で、エネルギー省は1月にLNG輸出の新規の許可を凍結した。ルイジアナ州、テキサス州、フロリダ州などの共和党主導の州は、新規許可の凍結は経済に悪影響を及ぼし、欧州などの同盟国にLNGを安定供給できなくなるなどとして3月に提訴した。

ルイジアナ州地裁のトランプ前大統領が任命した判事は、エネルギー省の措置は権限を逸脱するものと指摘。原告の州は、同措置が天然ガス法に違反し、恣意的かつ気まぐれで違憲であることを証明することに成功する可能性が高いとの見解を示した。「資料として提出された膨大な研究論文を精査したが、その全てが天然ガス輸出の経済的、環境的メリットを示している」と述べた。

エネルギー省の報道官は、地裁の判断には納得できず対応を検討中とした。

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