同僚に打刻依頼し勤務装う 給与不正受給の職員に停職6カ月 北部上北広域事務組合(青森県)

 北部上北広域事務組合は1日、同僚にタイムカードの代理打刻を依頼し、勤務したと装って欠勤を繰り返し、その間の給与を不正に受給したとして、40代男性職員を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は6月28日付。職員は同日付で依願退職した。

 同事務組合によると、職員は六ケ所村尾駮の一般廃棄物処理施設「クリーン・ペア・はまなす」に勤務。2021年10月から24年2月の間、30代男性職員らにタイムカードの代理打刻を依頼し、勤務したと装い18.5日間欠勤した。さらに調査の過程で、休暇届の提出を怠ったことによる欠勤6日間も判明。これら欠勤分の給与約41万円を不正に受け取った。

 代理打刻は出勤者が少ない土曜日や祝日を中心に行われ、勤務日に欠勤したのに代理打刻で勤務を装ったり、休日に打刻してもらい勤務日とし、振り替え休日を取得したりしていた。別の職員による内部告発で発覚した。同事務組合は、職員の勤怠管理が不十分だったとして、タイムカードや休暇簿などの点検を強化するとしている。

 このほか、代理打刻した職員を減給10分の1(3カ月)、管理監督者として同施設の前所長と現所長を戒告処分とした。

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