中国山西省の炭層ガス生産量、5月は単月で過去最高更新

中国山西省の炭層ガス生産量、5月は単月で過去最高更新

山西省にある華北油田沁水炭層ガス田の生産施設で設備を点検する従業員。(資料写真、太原=新華社配信)

 【新華社太原7月2日】中国のエネルギー主産地である山西省は夏季の需要ピークに対するエネルギー供給確保に向けた作業の正念場を迎え、炭層ガス(コールベッドメタン、CBM)の生産・供給拡大に力を入れている。省統計局は6月27日、同省の5月の炭層ガス生産量が11億8千万立方メートルで単月として過去最高を更新し、全国の同時期の炭層ガス生産量の約81.4%を占めたと明らかにした。  

 炭層ガスは炭層から産出されるメタンを主成分とする非在来型天然ガスで、「炭鉱ガス」とも呼ばれる。炭層ガスの採掘は炭坑でのガス爆発事故の減少、天然ガスの供給拡大、環境汚染の低減において重要な意義がある。

 同省はここ数年、深炭層や薄炭層など新分野の炭層ガスの探査・開発で大きな進展を遂げている。老朽化したガス田の増産のための改造も顕著な効果をあげ、開発技術と設備の革新が進み、坑井1本当たりの生産量が大幅に増加し、資源の優位性が絶えず引き出され、炭層ガスの生産量は持続的に拡大している。  

 省統計局によると、同省の1~5月の炭層ガス生産量は53億4千万立方メートルに上り、前年上半期(1~6月)の実績を上回った。

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