「僕らはライバルであり、一緒に旅していく仲間でもあります」――「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン3男性参加者インタビュー【ネタバレ有】

Prime Videoの大人気恋愛リアリティー番組「バチェロレッテ・ジャパン」。本作は、日本でシーズン5まで配信されている「バチェラー・ジャパン」の“男女逆転版”で、独身女性が主役となって、“真実の愛”を見つけるため複数の男性候補から未来の結婚相手を選び抜く番組です。2020年に配信されたシーズン1、22年のシーズン2に続き、先日、待望のシーズン3の配信が始まりました。3代目バチェロレッテを務めるのは、東大卒・元経済産業省官僚で、現在は幼少期からの憧れだった宇宙関係のプロジェクトにも携わっているという武井亜樹さんです。

先日配信された第1話~第4話では、武井さんのパートナーの座を狙う男性参加者15人の熱き!? “ラブバトル”が繰り広げられ、その様子はSNSでも連日話題に。番組おなじみの赤いローズに加え、正体不明の“ホワイトローズ”の登場によって大波乱が巻き起こるシーズン3で、熾烈(しれつ)な恋愛バトルを繰り広げる男性メンバーを代表して、小川哲郎さん、北森聖士さん、坂口隆志さん、チェン・ジャックさんお招きし、お話を伺いました!
※本インタビューには第1話〜第4話のネタバレがあります。

――現時点で4話まで配信されていますが、皆さんはもう全話見ているのですか?

全員 「はい、見ました!」

――ここまで自分を客観的に見られる機会はなかなかないと思います。ご覧になっていかがでしたか?

チェン 「感想はいろいろあるんですけど、ざっくり言うと『こんな感じで映ってたんだ』という感じでした。特に1話のカクテルパーティーが、自分で思っていたよりもウジウジして見えるなぁと。僕としては『この段階ではまだ勝負しない方がいいな』とか、いろいろ考えての行動だったんです。だけど、傍から見たらなんか、“話しかけられなくてウジウジしてるやつ”って感じですよね(笑)」

――確かにそう見えて、すごく心配しちゃいました。

チェン 「やっぱり(笑)」

小川 「行けなくて落ち込んでいるように見えてた」

チェン 「そう、やばいなとは思ってた。だけどその時は正解が分からなくて。自分の戦略としては行かない方がいいと思ったんだけど、後になってみると、やっぱり行った方がよかったかなとめちゃくちゃ思いました。まあ、今だから言えることなんですけどね」

――あの場での選択は、なかなか難しいですよね。周りのことも探りつつ、だからと言ってそんなに時間があるわけでもないですし。

小川 「そうですね。それに緊張もしてるし」

チェン 「あの段階で正解の行動をするというのは、めちゃくちゃ難しい」

全員 「そうだよね」

――みなさんすごく仲が良さそうに見えるのが、なんだか不思議なのですが…

小川 「確かに(笑)」

北森 「ライバルなのに仲が良い、みたいなことですよね?」

坂口 「すごい争いを繰り広げていたのに(笑)」

――そうです。だから、すごく不思議な関係だなと思って。いつ頃から今のような雰囲気になったのですか?

北森 「最初、まだみんながあまり打ち解けていない時に、グッチ(坂口)さんがファーストインプレッションローズをもらって。(坂口さんが)『行った方がいいんじゃないですか、君たちも』みたいな感じで、ね?(笑)」

全員 「(爆笑)」

坂口 「上から来る、みたいな感じだった?(笑)」

北森 「そうそう。お互いまだ気を張っている時だったから、なんかね」

――坂口さんは個人インタビューで「親鳥のような気持ち」と言ってましたね。余裕しゃくしゃくで。

北森 「『みんな、(亜樹さんと)話しに行ってきたら?』みたいな感じだった」

チェン 「『俺はもう余裕だから』みたいな空気あったよね(笑)」

坂口 「いやいや、譲った方がいいかなって思ったんですよ。もうローズもらったのに、また自分が話しに行くというのも、なんか……」

小川 「『僕はもうもらってるから、いいですよ』という意味だった?(笑)」

――もしかして、最初はいけ好かない感じでした?(笑)。

北森・小川・チェン 「いやいやいや(笑)」

坂口 「ええっ、そうだったの? 知りたくなかった……(笑)」

北森 「そこまでではないですけど、最初は少しみんなピリピリしてるし、絶対焦っているじゃないですか? だから、その余裕な感じが少しね、そう見えてしまったところはあるかなと」

チェン 「多分僕はメンバーの中で一番焦っていたので、『いいなー』って思って見てました」

亜樹さんの前ではライバル。共同生活の中では、一緒に旅を進めていく仲間

――そんなピリピリとした空気感だったにも関わらず、皆さんがお互いに距離を縮められた理由って何だったのでしょう。

北森 「やはり、ヴィラでの生活ですよね」

小川 「そうだね。最初のカクテルパーティーの時はほぼ初対面なのでぎこちない感じだったけど、ヴィラでは24時間一緒なので。夜、みんなでいろいろ話したりする中で、急速に仲よくなっていった感じですね」

坂口 「特にやることもないので、もうしゃべるしかないじゃないですか(笑)」

全員 「(笑)」

北森 「同じ部屋のメンバーで、次どうするかみたいな戦略を話し合ったり。僕は毎日、(小川)哲郎さんと一緒にジムに通っていたんですよ」

小川 「そうだったね」

坂口 「俺が寝ている間にそんなことを(笑)」

北森 「ジャックとは一緒にゲームをしたよね。『カタン』というボードゲーム」

チェン 「よくやったよね。僕はグッチ(坂口)さんとビジネスの話をしたり、哲郎さんにおすすめの歯磨き粉を教えてもらったりもしました」

坂口 「みんなでちゃんこ鍋食べたり、餃子パーティーしたり、あの時間はすごく幸せだったなぁ」

――1人の女性を奪い合うという関係性だったにも関わらず、そうやって結託できる心理がよく分からないのですが。

チェン 「もっとバチバチでもいいんじゃないかという感じですか?(笑)」

北森 「話が進むにつれてバチバチ感は増していきますよね?」

小川 「どうしても、そこは出ちゃうよね」

――まだ結末まで見ていないので想像でしかないですが、最後の方は相当なバチバチがあったり、相当な喪失感があったりしつつ、でも旅が終わって、今日ここで会ったら「イエーイ!」みたいな感じになれるのはなぜでしょう?

小川 「これは自分だけかも知れないですけど、旅の中でずっと感じていたのは、亜樹さんの前ではライバルだけど、共同生活の中では一緒に旅を進めていく仲間というふうにみんなのことを思ってたような気がします」

坂口 「僕も、ライバルだから蹴落とすとか、そういう感覚は全くなかったです。亜樹さんに対しても『アピールした者勝ち』という雰囲気でもなかったし、亜樹さんがデートの相手を選ぶ基準も不可思議だったから(笑)。お互いに翻弄されている“同志”みたいな感じだったかも知れない」

全員 「確かに!」

北森 「亜樹さんの行動が予測できない分、男子同士で『どういうことが好みなのか』みたいな情報を共有しないとなかなか前に進めなくて」

チェン 「そうそう。『亜樹さんはこういう人がいいんじゃないか』や、『こういう基準でローズを渡してるんじゃないか』のような話は1人では分からないから。どんなデートをしたのかとか、行った人に聞いて情報交換していました」

北森 「(坂口の方を見ながら)でも、デートに行って、しれっと隠してる人もいました……よね?(笑)」

坂口 「えっ、いましたか?(笑)」

全員 「(爆笑)」

北森 「核心までは教えてくれないし」

小川 「ちょっとだけ教える」

坂口 「全然覚えてないです(笑)」

チェン 「バチバチ感はなかったと思うけど、でも分からないな。俺、途中で帰っていて、4話にはもういないから。2 on 1の話し合いの時は、結構バチバチな感じに見えたけど、実際のところはどうだったの?」

坂口 「いや、バチバチしてたよね」

小川 「そうだね、かなりバチバチした」

坂口 「不安だったからね。今後、俺、大丈夫なのかなって」

――あれだけ余裕しゃくしゃくだったのにですか?

坂口 「いやあ、かなり焦りましたよ。最初にファーストインプレッションローズをもらった後、僕、全然デートに呼ばれなかったので」

小川 「序盤のポイントとして、サプライズローズが全然出なくなっちゃったという経緯もあったしね。亜樹さんには何が刺さるのか、何を大事にしているのかというのが、自分たちでもなかなかつかめなくて。そこが結構大きなポイントだったかも知れない」

――視聴者側は、皆さんの様子をあらゆる角度から見ることができるから、「亜樹さんはこんな人なのかな」とある程度予測できますが、皆さんは何も分からないまま旅に臨まれているわけですしね。

チェン 「そうですそうです。裏のデートとかも全く分からない状態で」

坂口 「旅をしている間は、亜樹さんのインタビュー内容も当然知らないですし」

チェン 「僕はデート自体行ってないから、みんながどんなデートをしていたのかとか、ほぼ情報がなかった」

――チェンさんは本編を見て結構衝撃を受けたのでは?

チェン 「そうですね。グッチさんの初デートはそんな感じだったのかと思いました。ローズもなかったし、僕らの前では失敗したような空気を出してたけど、番組を見たらかなりいい感じだったから『全然うそやん!』って(笑)」

坂口 「俺、そんな失敗したとか言ったかな。覚えてないんだけど……」

――ローズをもらえなかったことにかなりショックを受けていたような印象でした。

小川 「それに、2回目のカクテルパーティーの時、グッチさんが作ったミサンガを亜樹さんが着けて来なかったじゃない? そのことに対して結構落ち込んでいたと思う」

坂口 「みんなの方がよく覚えてる(笑)」

チェン 「その段階ではまだ、ローズがあまり出てこないという展開にはなってなかったからね」

坂口 「そうそう! 一番初めにデートに行ったにも関わらず、ローズがもらえなかったからショックだったんだよ」

――その後ですものね。ローズが出ないのがデフォルトになっていったのは。

坂口 「そうですね」

北森 「4話では僕と哲郎さん以外、みんなグループデートに行っていて。だからこの後の2 on 1で、僕らは意地でもローズを取りに行かないといけない。それなのに、みんなも行きたがっていて。そこが結構バチバチしたところですよね」

小川 「そこは結構大きな見どころですね」

坂口 「各々が譲れない理由があったから」

――私はまだ4話までしか見ていないので、続きが気になってしょうがないんです

チェン 「一番いいところで終わりましたね(笑)。この後、一気に動き出しますよ!」

一人一人が葛藤しながら、それぞれ成長していく姿を見てほしい

――皆さんは「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン3に参加したことで、恋愛観や結婚観に変化はありましたか?

チェン 「僕の場合は、恋愛観や結婚観が変わるというところまで行っていないので、なんとも言えないんですけど。むしろ、男性参加者――普段の生活では出会うことのない属性の人たちと出会ったことで、自分の中の価値観が変わったような気がします」

小川 「僕も気持ちの上での変化がありました。番組に参加した当初はあまり自信がなくて、最初に落ちるだろうなと思ってたんです。でも、自分自身の良さを出すことによって、それをいいと思ってくれる人がいるんだなというのはすごく感じられて、自信につながりました」

北森 「僕はだいぶ変わった方かも知れません。これまでのような、何となく相性がいいから付き合おうといったカジュアルな恋愛ではなく、『この人は何を考えていて、どういうことをしたら、どんなふうに喜んでくれるのか』『自分自身のどんなところを知ってほしいのか』ということにここまで真剣に向き合ったこと自体が初めてだったので。『この人だからこそ弱みも見せられるし、繋がっていたい』――自分にとってのそういう人ってどんな人なんだろうということを、すごく深く考えた期間だったと思います」

――坂口さんは、当初、とても自信に満ちた印象がありました。

坂口 「ファーストインプレッションローズをもらっていたので、多少なりとも第一印象は良かったんだろうし、他のみんなに比べたら残りやすいのかなという自信は少しありました。正直、そんなすぐには落ちないだろうって。それが、いろんなエピソードを重ねていく中で、例えばデートに呼ばれないし、全然刺さらないみたいなことがあって、だんだん不安が強くなって。でも、自分自身を出し切って、それをした上で選ばれなかったらもう仕方ないなと開き直りました。自分のダメさも知ってもらった上で好かれたいし、逆に言うとそれも含めて僕だから。亜樹さんだけじゃなく、仲間のみんなにもそんな僕を知ってほしいみたいな気持ちでした」

――それでは最後に、5話以降の見どころを教えてください。

チェン 「僕はもういないから視聴者目線になっちゃうけど、やっぱり5話の2 on 1に誰が行くのかというところがこの旅の最初の山場、僕がたどり着けなかった山場なので。そこが一番の見どころだと思います」

北森 「実はこの後、2 on 1やホワイトローズ以外にも、過去のシリーズにはないイベントが待ち受けています。自分自身に関して言うと、できるだけ行動で示そうと積極的に動いて頑張ったので、そういうところを見ていただきたいなと思います」

坂口 「(北森)聖士が言ったみたいに、今作ならではの新しいイベントが多いので、そこはぜひ楽しみにしてもらいたいですね。一人一人が葛藤しながら、それぞれ成長していく姿も見られると思うので、一緒に感情移入しながら見て、応援してもらえたらうれしいです」

小川 「グッチが今言ったように、本当に、参加者一人一人にそれぞれ物語があるので。ここから先、それがより深くなっていくと思うので、1回だけじゃなく、2回、3回と、視点を変えながら楽しんでもらえたらいいですね」

坂口 「1周するごとに参加者の誰に注目するか、視点を変えていくと、全部で15回見られるね!(笑)」

――ありがとうございました!

【プロフィール】

坂口隆志(さかぐち たかし)
大阪府出身。33歳。内科医・実業家。
キャッチフレーズは「デリカシー治療中なドクター」


小川哲郎(おがわ てつろう)
東京都出身。30歳。獣医。
キャッチフレーズは「愛と価値観を探すオトコ」


北森聖士(きたもり さとし)
大阪府出身。27歳。会社経営者。
キャッチフレーズは「自由人で成功してきたオトコ」


チェン・ジャック
オーストラリア・神奈川県出身。25歳。会社経営者。
キャッチフレーズは「傾向と対策で恋するオトコ」

【番組情報】

バチェロレッテ・ジャパン」シーズン3
Prime Videoで独占配信中(全9話)
7月4日 午後8:00 第5話〜第7話
7月11日 午後8:00 第8話〜第9話
※第1話〜第4話は配信済み

大人恋愛リアリティー番組「バチェラー・ジャパン」の男女逆転版。一人の独身女性が“真実の愛”を見つけるべく、複数の男性候補の中から未来の結婚相手を選び抜く姿に密着する。シーズン3となる今回は、インドネシア・バリ島が舞台。才色兼備の3代目バチェロレッテ・武井亜樹さんをめぐって、15人の男性参加者が恋愛バトルを繰り広げる。スタジオMCは今田耕司吉村崇高橋メアリージュン、アシスタントMCは好井まさお

取材/TVガイドWeb編集部、オカムラユリ 文/オカムラユリ 撮影/尾崎篤志

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