ふるさと返礼品サクランボ危機 山形、収穫減で確保できず

ふるさと納税の返礼品としてサクランボを紹介する山形市のチラシ(山形市提供)

 サクランボ生産量全国1位の山形県で、ふるさと納税の返礼品のサクランボが不足し、一部発送できない事態となっている。高温被害による記録的な不作が原因。県内の各自治体は、代替品の発送や来年収穫分の送付を寄付者に提案、一部は寄付金の返還に応じるなど対応に追われている。

 6月26日時点の山形県のまとめによると、4月以降に返礼品としてサクランボ約1万5千件を発送予定だったが、数量不足で10%の約1500件が発送不可能になった。市町村では計約33万6千件の発送予定のうち23%の約7万6千件を発送できていない。

 収穫期の6月に暑さが続き「過去に例を見ない凶作水準」(JAグループ山形)となる見通しだ。

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