【オールスター名場面集③】田中が2度目のASG選出、初登板で日本人選手初勝利

1995年に野茂英雄がオールスター・ゲーム(ASG)で日本人初登板してから24年。2度目の選出で初登板し、1回を無失点に抑えたヤンキースの田中将大が日本人初勝利を飾った。好投だけでは掴み取れないASGの勝利投手だが、田中が歴史に名を刻んだ。

2014年にヤンキースへ移籍し、開幕4戦目のブルージェイズ戦で日米通算100勝を挙げた田中将大。5月は6試合に登板し、リーグトップタイの5勝(1敗)、防御率1.88、42奪三振で、野茂英雄(1995、96年計2回)、伊良部秀輝(98、99年計2回)以来の月間最優秀投手賞を受賞するなど好投を続け、ASG選手間投票1位で選出されたが、直前の登板で右ひじの違和感により故障者リスト入りし、出場辞退となった。

1年目で13勝(5敗)を挙げると、2019年まで6年連続2ケタ勝利をマークした田中。夢の舞台への出場は2019年、今度は出場辞退による代替選手としての選出だった。

この年は日本人投手最多、4度目の開幕投手で勝利を飾り、6月には自身4度目の完封勝利をマークするなど前半を5勝5敗、防御率3.86で折り返し、ASGを迎えた。

クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで行われたASGでは、ア・リーグ先発のジャスティン・バーランダー(アストロズ)のあとを受けて2回に登板。先頭のコディ・ベリンジャー(ドジャース、現カブス)を空振り三振、ノーラン・アレナド(ロッキーズ、現カージナルス)はセンターフライで2アウト、ジョシュ・ベル(パイレーツ、現マーリンズ)には二塁内野安打を許すも、ウィルソン・コントレラス(カブス、現カージナルス)をピッチャーゴロに打ち取った。

その裏、ナ・リーグの2番手として登板したクレイトン・カーショウ(ドジャース)が先制タイムリーを許し、そのリードを守ったア・リーグが4対3で勝利。田中が勝利投手、カーショウが敗戦投手となった。

7月16日(日本時間17日)に迫った今年のASG。すでに大谷翔平(ドジャース)はファン投票ナ・リーグ指名打者部門でトップとなり、2次投票(4日午前1時締切)に進んでいるが、出場はほぼ間違いない。投手はファン投票ではないが、好投している日本人選手の選出も期待できるだけに、今回のASGでの日本人選手の活躍が大いに期待される。

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