万博展示館の施工会社を書類送検 労基法違反疑い、時間外労働巡り

「関西パビリオン」の外観イメージ(関西広域連合提供)

 園部労働基準監督署(京都府南丹市)は2日、労使協定(三六協定)の上限を超える時間外労働などを従業員にさせたとして労働基準法違反の疑いで、ドーム型施設の屋根などを手がける太陽工業(大阪市)と男性元工場長を書類送検した。同社は2025年大阪・関西万博で関西パビリオンの設計・施工に携わる。

 書類送検容疑は22年11、12月、京都府京丹波町にある工場の従業員1人に、三六協定を超える時間外労働や休日労働をさせた疑い。

 同社は「大変重く受け止めている。全力を挙げて再発防止に取り組む」などとするコメントを発表。能村祐己社長ら取締役2人に対し、月額報酬の一部を自主返納させる処分とした。

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