宮崎吾朗監督、ジブリパーク第3期に前向き発言 東京・天王洲で「ジブリパークとジブリ展」開催

ジブリパーク第3期に前向き発言をしたジブリパーク監督 宮崎吾朗氏 (C)ORICON NewS inc.

スタジオジブリの宮崎吾朗監督が28日、東京・天王洲の寺田倉庫「B&C HALL/E HALL」で本日より開幕する「ジブリパークとジブリ展」の開会セレモニーに登壇。ジブリパーク第3期の可能性を含む今後のビジョンについて言及した。

2022年に愛知県長久手市に開園した、スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」。第1期として「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」、第2期として「もののけの里」「魔女の谷」の5エリアが造られ、宮崎監督が構想段階から制作全体を指揮してきた。

ほかにも、東京・三鷹の森ジブリ美術館や愛・地球博での「サツキとメイの家」といった建築物を手がけたほか、アニメーション映画監督として、『ゲド戦記』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』を制作。同展は、宮崎監督のこれまでの仕事と作品を振り返るとともに、宮崎監督を中心にジブリパークがどのように生み出されたのか、その舞台裏を紹介する内容となっている。

宮崎監督は「一貫性のない仕事をしてきたと思っていたが、これだけまとめていただければ、引退もできるのかな」と、父親(宮崎駿監督※崎=たつさき)譲りの“引退”願望を口にし、今後について記者から問われた際には、「ビジョンはないんですよ」とけむに巻く一幕も。

「きょうは夕方から鈴木(鈴木敏夫プロデューサー)と“今後、どうしようか会議”をすることになってまして、『引退したい』と常々言っている鈴木に辞めることはできないよ、っていう会議なんですけど、そういう打ち合わせをする予定になってます」と、会場を笑わせつつ、次のように語った。

「映画を取り巻く環境は、スタジオジブリが生まれた時からずいぶん変わってきてる中で、どうやって映像作品を作り続けていくのか、というのが一つ課題になってるし、作り手の立場からすると、『君たちはどう生きるか』という作品を目の前に突きつけられると、その後に続く者は、プレッシャーになるので大変つくりにくい。どう超えていくのか、どう回していくのか、といったことを考えなきゃいけない。と、同時にジブリ美術館やジブリパークをやってきたわけですから、それをさらに発展させるようなこともやってみたいというか、やるべきじゃないかっていう話もあって。ジブリパーク第3期の話がないわけではないので、そういったことにも取り組んでいけたら」と話していた。

「ジブリパークとジブリ展」東京会場は9月23日まで開催。入場は日時指定の予約制。ローチケ、日テレゼロチケ、Boo-Wooチケットで購入できる。

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