夏のレジャーシーズンを前に鬼怒川ライン下りで水難救助訓練

とちぎテレビ

本格的な夏のレジャーシーズンを前に、日光市の鬼怒川温泉で2日、水難事故に備えて川下りなどを行う事業者が救助訓練を行いました。

この訓練は、鬼怒川温泉を流れる鬼怒川でライン下りやラフティングなどのレジャー事業を行う4つの事業所で構成する「鬼怒川温泉地区河川利用者安全協議会」が行ったものです。

2011年に静岡県浜松市の天竜川で川下りの船が転覆し、5人が死亡した事故を受けて、翌年の2012年から毎年実施しています。

救助訓練では、ライン下りの船から乗客が川に落ちたという想定で、流された人に向かって救助船からロープを投げ込み、無事に救助しました。また、協議会の会員らおよそ20人が参加して、川に流された人を水に浮く特殊なロープを使って救助する「スローバック」と呼ばれる訓練も行われました。参加者は、ロープを投げ込むときは流された人とアイコンタクトをして、声を掛けてから投げることが大切だと指導を受けました。

協議会によりますと、救助訓練が始まって以来、事故は起きていないということで、これからも安全対策を第一に取り組んでいきたいとしています。

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