回転櫓盆踊り次世代へ 8月13~15日、福島県いわき市のJR内郷駅前 実行委など地元の4小学校で指導

山崎さんから盆踊りの振り付けの指導を受ける御厩小児童

 福島県いわき市のいわき回転櫓(やぐら)盆踊り大会実行委員会と内郷公民館は今月、内郷地区の小学校4校の児童に盆踊りを指導している。8月13、14、15の3日間、JR内郷駅前で実施されるいわき回転櫓盆踊り大会への参加を促すとともに、地域の伝統行事である盆踊りの担い手育成につなげる。

 児童への指導は一昨年から続く取り組み。今年は内郷地区文化協会副会長の山崎節子さんらが講師を務めている。初日の1日は御厩小で行い、3年生44人が参加した。

 回転櫓盆踊りの歌に合わせ、山崎さんらが手本を見せながら児童に振り付けを教えた。盆踊りは初めてという児童も多く、山崎さんらの動きを参考に真剣な表情で取り組んだ。

 2日は綴小で全校児童を対象に指導した。16日は内町小の3.4年生、18日は宮小の全校児童55人を対象にそれぞれ指導する予定。

 大会は常磐炭鉱の事故による犠牲者の慰霊を目的に始まり、今年で69回目。8月13日が前夜祭で、本祭となる14、15の両日は午後6時から総踊り、午後6時30分から盆踊りを繰り広げる。来場者は自由に盆踊りに参加でき、回転櫓を囲んで「正調 盆踊りおはやし」に合わせて輪になって踊る。

(いわき版)

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