アマゾン、衛星ブロードバンド「カイパー」、サービス開始を2025年に延期

Amazonは米国時間6月27日、衛星ブロードバンド「Project Kuiper」の初期サービス開始時期を2025年に延期すると発表した。海外メディアのSpaceNewsが報じている

Project Kuiperは地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げることで、高速かつ低遅延なブロードバンド接続を提供する計画だ。2023年10月に衛星の初回打ち上げが実施された

Amazonはこれまで、米国のVerisonを含む顧客向けのベータ試験を開始するため、2024年上半期に3200機以上の衛星を配備することを目指していた。現在はUnited Launch Alliance(ULA)による打ち上げに向け、最初の量産衛星を今夏出荷する予定だ。

AmazonはProject Kuiperを展開するために、ULAから「Atlas V」を8機、次世代の「Vulcan Centaur」ロケットを38機購入。さらにAriane Spaceの「Ariane 6」が18機、Blue Originの「New Glenn」が最大27機、Falcon 9が3機も、数十億ドル規模の打ち上げリストに含まれている。

米ワシントン州カークランドのKuiper製造施設(出典:Amazon)

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Amazonプレスリリース
SpaceNews

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