大分強盗殺人で死刑判決 遺族「最後まで真実述べなかったこと強い憤り」

大分地裁の裁判員裁判で死刑判決

佐藤被告

2020年に大分県宇佐市で起きた強盗殺人事件の裁判員裁判で、大分地裁は2日、無罪を主張していた被告の男に対し、死刑を言い渡しました。この事件は2020年2月、大分県宇佐市安心院町の住宅で住人の山名高子さん(農業・79)と長男の博之さん(郵便配達員・51)が遺体で見つかったものです。

大分地裁は「自分は巻き込まれた」などと無罪を主張していた大分市の会社員・佐藤翔一被告(39)に対して、検察の求刑通り死刑を言い渡しました。

「強い憤り」遺族がコメント

宇佐市の事件現場

これを受けて遺族がコメントを出しました。

博之さんの配偶者・子
「裁判所が正当な判断をしたものと考えます。被告人が最後の最後まで真実を述べなかったこと。法廷でも全く反省している様子がなかったことについては、強い憤りを感じています。被告人には犯罪事実を認め、反省し、罪を償ってもらいたいです」

博之さんの子
「父に今日の結果を報告しようと思います」

博之さんの配偶者
「せめて一言、被告人の口から謝罪の言葉が聞きたかった」

高子さんの次男・博之さんの弟のコメント
「全く落ち度のない母と兄があまりにも残忍な方法で殺害された上、被告人が荒唐無稽な話をして事件と真正面から向き合わずに責任逃れに終始していることからすれば当然の判決だっと受け止めています。しかしながら、私の戦いはまだ終わっていません。刑事裁判を通じても唯一、事件の真相を語ることができる被告人の口からは、あの日実際に何があったのか説明されることはありませんでした。私は母や兄の無念さを考えるjとまだまだ諦めるわけにはいきません。これからも被告人が真実を語り母と兄に心からっ謝罪する日まで戦い続けていきたいと思います」

一方、弁護側は即日控訴する方針です。

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