「間違いありません」母親殺害 男が初公判で認める ネコの世話めぐる口論から殺意芽生える 検察指摘

去年7月、山梨市の住宅で母親の首をロープで絞めて殺害した罪に問われた男の裁判員裁判が始まりました。

男は起訴内容を認め、検察は被害者には11か所の刺し傷もあり、強い殺意があったと指摘しました。

住所不定・無職の松元拓也被告30歳は去年7月、山梨市の実家で眠っていた母親の首をロープで絞めて窒息死させたとして殺人の罪に問われています。

甲府地裁で2日に開かれた裁判員裁判の初公判で松元被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は被告は母親とネコの世話をめぐって口論となって家出し、母親への不満から殺意が芽生えたと指摘しました。

また被告は事前にホームセンターでロープや包丁を購入して犯行に及び、ロープの傷の他、胸や腹に11か所の刺し傷があり強い殺意があったとしました。

一方弁護側は母親の猛反対で望んでいた就職ができなかったことや母親から「家に近づくな」などのメッセージが送られ、母との関係性の悪化が事件に関係したと主張しました。

起訴内容に争いはなく裁判は量刑が争点となり、今月17日に判決が言い渡される予定です。

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