大学侍J・西川が“居残り練習”実戦2試合は無安打 堀井監督からも直接指導「感覚が戻ってきた」

 練習試合では無安打に終わった西川

 「プラハ・ベースボールウイーク2024」(6日~9日、チェコ)などに出場する大学日本代表の直前合宿・第4日が2日、神奈川県平塚市内で行われ、前日と同様にU-23代表候補との練習試合が実施された。試合後に野手陣全員が参加した打撃練習では、今秋ドラフト1位候補の青学大・西川史礁(みしょう)外野手(4年・龍谷大平安)が、堀井監督から実演も交えて指導を受ける場面が。他の選手が引き揚げた後も1人でグラウンドに残り、素振りをする姿があった。

 西川は今春、東都リーグ2位の打率・318を残し、1本塁打7打点でリーグ3連覇をけん引。だが、日本一に輝いた全日本大学選手権では4試合で2安打0打点と苦しんだ。この直前合宿での練習試合2試合でも計6打数無安打と本来の打撃からは遠ざかっていた。

 西川は「『打ちたい、打ちたい』が勝っちゃって、どこかに力が入ってバットが出てこないとかがあった。堀井監督に見てもらって、『ヘッドの返しが遅すぎて詰まることが多くなっているので、インパクトの瞬間にしっかり返さないと良い打球が飛ばない』と言われました」と内容を明かし、「ちょっと教えてくださるだけで、感覚が戻ってきた」と感謝。フリー打撃では柵越えも記録し「まだフリー打撃ですけど、打球の質も変わってきて、気持ちとしては良い感じです」と明るい表情を見せた。

 昨年夏も日米大学野球の代表メンバーに選ばれ、3年生ながら4番を任された西川。本戦へ向けて「どこが相手だろうが自分のやることは変わらないので、自分が犠牲になってでもチームの勝利に貢献できるように、優勝を目指して頑張って行きたい」と力を込めた。

© 株式会社神戸新聞社