唯一アプリリアで挑むTeam TATARA aprilia。イタリア人ライダー擁して鈴鹿8耐2年連続SST表彰台を狙う

 全日本ロードレース選手権シリーズJSB1000クラスとST1000クラス、そして鈴鹿8時間耐久ロードレースも唯一のアプリリアユーザーとして戦うTeam TATARA aprilia。今年の鈴鹿8耐は、全日本ロードJSB1000クラスを戦うエースライダーの新庄雅浩にST1000クラスで好調の和田留佳に加え、マッテオ・バイオッコを起用することになった。

 マッテオは、イタリア選手権(CIV)スーパーバイクで2011年、2012年、2016年とチャンピオンを獲得。スーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)やスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)にも参戦し、アプリリアMotoGPのテストライダーも務めた経験を持つ40歳。先日のテストで初めて鈴鹿を走行したが、コースを覚えるとベテランライダーらしく着実にタイムを縮めていた。

マッテオ・バイオッコ(Team TATARA aprilia)/2024鈴鹿8耐テスト

 バイオッコは「若いころからモータースポーツの偉大な基準として日本を見てきた。その中でも鈴鹿8耐は象徴的なレースなので、いつか走って見たいと思っていた。今回、アプリリアのおかげでTeam TATARA apriliaから鈴鹿8耐に参戦できることを、とてもうれしく思うよ。初めて鈴鹿を走ったけど、とてもポジティブな感触を得ているし、レースウイークはもっと向上できるだろう。チームと共にベストを尽くすよ」とコメントした。

新庄雅浩(Team TATARA aprilia)/2024鈴鹿8耐テスト

 チームを牽引する新庄は「14度目の鈴鹿8耐なので、緊張というよりは“またやってくるなー”という感じで身体的にもやるべきことをやってレースまでに、しっかり準備するだけですね。2度のテストを終えましたがレースウイークに向けて課題が残りました。今年も表彰台に上がりたいという目標に向かって、ライダーとしてもチームとしても、まだまだ足りない部分があります」と語った。

「新しく加入したマッテオは、すごく真面目な性格ですし、インフォメーションも的確ですね。留佳はST1000でも調子良いですし、安心して乗ってもらうようにするだけですね。SSTクラスも年々レベルが上がっていますが、まずは自分たちのベストを出せるように頑張ります」

和田留佳(Team TATARA aprilia)/2024鈴鹿8耐テスト

 和田は「今年は宇井(陽一)さんがエンジニアとして加わってくれたので、マシンセットの進め方も変わりましたし、みんなが乗りやすいバイクになってきています。ST1000とは違うタイヤなので、しっかり対応しながらアベレージを上げていきたいですね。ライダーの中では一番若いですが、だからこそ良い走りをしてチームを盛り上げられればいいなと思っています。宇井さんから自転車を購入させてもらったので、しっかりトレーニングをしてベストコンディションでレースに挑みたいですね」と語った。

 2023年の鈴鹿8耐ではNSTクラスで3位となり表彰台に上がったTeam TATARA aprilia。さらなる激戦が予想されるSSTクラスで、昨年の再現を目指す。

マッテオ・バイオッコ(Team TATARA aprilia)/2024鈴鹿8耐テスト

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