インドルピー、8月末にかけて2%上昇と野村 投資資金流入などで

Nimesh Vora

[ムンバイ 2日 ロイター] - 野村のアナリストは、インドルピーが8月末にかけて2%上昇すると予想した。投資資金の流入や米利下げ観測が背景。

1日遅く出したメモで「選挙後の落ち着き、ポートフォリオ資金の流入、経済のスイートスポット、インド準備銀行(中央銀行)による為替変動抑制が支援要因」と指摘。8月末までにルピーが1ドル=82ルピーに上昇すると予想した。2日中盤時点では83.52ルピー。

インド株式市場では、モディ首相のインド人民党(BJP)が予想に反して伸び悩んだ総選挙後に引き揚げた海外資金が戻ってきており、債券市場は、JPモルガンの指数組み入れで安定的に資金が流入すると指摘した。

インド中銀は定期的に資金吸収やルピー押し下げ介入を実施しており、外貨準備は史上最高水準に近付いている。野村は、外貨準備が潤沢なら中銀が積極的に積み増す必要はないとの見方を示した。

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