軽量便利な竹集成材のスツール テオリ開発、柔らかなデザイン

軽く利便性の高いテオリのスツールとデザインした木下室長

 竹製家具・雑貨製造のテオリ(倉敷市真備町服部)は、竹集成材のスツール(腰掛け)の新製品を開発した。軽さと利便性の高さが特長で、複数を積み重ねてもぐらつかず、運搬や保管がしやすい。床掃除の邪魔にならないよう取っ手をテーブルの天板に掛けて浮かせられる構造にした。

 高さが46センチと56センチの2種類あり、いずれも幅51.4センチ、奥行き28.6センチ。重さは最大3.1キロと自社の類似品の8割に抑えた。真備町地区産をはじめとする竹集成材を使い、丸みを帯びた座面や、円柱状の細い脚など柔らかな印象のデザインに仕上げた。座面を支えるフレームの裏に溝を設けており、積み重ねた際に取っ手とかみ合ってぐらつきを抑える。

 座面はクッションタイプの布張り、硬めのリノリウム(松ヤニなどを固めた素材)張りの2種類。布はオリーブグリーンやチャコールグレーなど8色、リノリウムはライトグレー1色の展開となる。フレームや脚は、竹の風合いを生かすオイル仕上げか、汚れにくいウレタン塗装を選べる。

 商品名は「UP STOOL(アップスツール)」で、3万9600円。5月29日に東京の展示会で発表し、自社オンラインストアで販売を始めた。デザインした木下一平開発室長は「オフィスのミーティングルームや休憩スペース向けの引き合いが強い。住宅を含む幅広いシーンで活躍する商品としてPRしたい」と話している。

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