認知症のある人が見ている「世界」とは?【認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方】

第1章:認知症のある人が見ている「世界」とは?

認知症のある人に見えている「世界」は、そうれはない人と比べて何かが「違う」ようです。その違いには、共通したある特徴がみられることがわかっています。

あなたの身近にいる認知症のある人は、今、そういう世界にいるのかもしれません。コミュニケーションをとるには、こうした認知症のの人の「世界」を理解することが大切です。

この章では、認知症のある人によくみられるシーンから、認知症の特徴ある「世界」をのぞかせてもらいましょう。

山川淳司 やまかわ・じゅんじ

社会福祉士、介護福祉士、山形県認知症介護指導者、社会福祉法人朝日敬慎会 施設長

大学卒業後、施設系・在宅系サービスを多く手掛ける。一番得意な分野は「認知症ケア」。認知症の祖父・祖母を、在宅介護した経験のある家族介護経験者。現場実践のかたわら、介護研修の企画・講義をする毎日。気晴らしは、サーキット走行。

【出典】『認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方』著:山川淳司 椎名淳一 加藤史子

【書誌情報】
『認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方』
著:山川淳司 椎名淳一 加藤史子

認知症は、理解しにくい言動を引き起こす脳の病気です。家族が「どう言葉をかけたらいいんだろう」「どう接したらいいのかな」「とてもつらい」と感じることが多いでしょう。「認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方」では、介護現場の専門家が日々の接し方や対応のヒントを提供し、プロの視点と方法で、家庭での介護が少しでもラクになるように、ご本人とともにかけがえのない日々を過ごしてほしいという願いが込められています。「認知症の人に寄り添う・伝わる言葉かけ&接し方」を活用して、実践してほしいと思います。今後のためにも読んでおきたいおすすめの一冊です。

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