6月の日銀短観 製造業は3年ぶりプラス 群馬

日本銀行前橋支店

日本銀行前橋支店が発表した6月の短観=企業短期経済観測調査によりますと、群馬県内企業の業況判断指数は前回よりも7ポイント上昇したプラス9でこのうち製造業はプラス1と、3年ぶりにプラスとなりました。

日本銀行前橋支店によりますと景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた「業況判断DI」は、前回の3月から7ポイント上がりプラス9で3期連続でプラスとなりました。

業種別でみると、製造業は11ポイント改善したプラス1で、2021年6月以来3年ぶりにプラスとなりました。このうち食料品は、原材料価格の上昇分を価格に転嫁できたことから収益の改善が進み、43ポイントの大幅上昇でプラス29でした。

一方、非製造業は、プラス17で1ポイントの上昇と横ばい圏内にとどまりました。

日本銀行前橋支店の肥後秀明支店長は「製造業が産業の大きな割合を占める群馬においては地域経済のけん引役となることが期待されている。一方で原材料価格の上昇や人手不足など中小企業を取り巻く環境は厳しく注視する必要がある」と話しています。

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