「どうせ、恋してしまうんだ。」アニメ化決定! キャストと監督が語る作品の魅力とは?

満井春香氏による大人気少女漫画「どうせ、恋してしまうんだ。」が、TVアニメ化されることが決定した。TBS、BS11ほかで、2025年1月から放送される。また、メインキャスト5人の声を、新福桜、浦和希吉高志音千葉翔也、猪股慧士が務めることが発表された。

“恋しま”の愛称で呼ばれる、月刊「なかよし」(講談社)で連載中の「どうせ、恋してしまうんだ。」。海辺の街で育った主人公・西野水帆と、家族のように育った4人の幼なじみの男の子との恋愛模様を描いた学園青春ストーリーだ。

今回の発表とあわせて、本作のティザービジュアル、ティザーPVがこのたび解禁。ティザービジュアルは、主人公・水帆の幼なじみである輝月、深、藍、周吾の4人が浅い水辺で仰向けに寝そべり、“誰か”を見つめるように前を見据える1枚。青色と水しぶきが印象的な、原作のコミックスカバーを彷彿(ほうふつ)とさせるデザインとなっている。

また、ティザーPVは、水帆、輝月、深、藍、周吾がそろって学校に向かうワンシーンを切り取っている。幼なじみ4人が水帆にそれぞれ語りかけ、最後に「分かってた。ずっとこのままじゃいられないこと」という水帆の心の声が余韻を残す、短いながらも今後の展開が気になるPVとなっている。

さらに、メインキャラクターとして、西野水帆役を新福桜、羽沢輝月役を浦和希、柏木深役を吉高志音、和泉藍役を千葉翔也、星川周吾役を猪股慧士が演じることが決定。キャスト5人と山元隼一監督からコメントが到着した。

新福が演じる西野水帆は、キラキラした青春に憧れているが、恋愛経験がなく、輝月からの突然の告白に戸惑っている漫画家志望の高校2年生。本作の魅力について新福は、「恋しまの魅力の一つは、感染症の影響で学校行事や部活動の大会が中止になるなど、当たり前と思っていた日常とは違う日々を送る高校生を題材にしていることです。空っぽのように思えてしまうような日々にも、かけがえのない出会いや、宝物のような時間がたくさん詰まっていることに気付かせてくれるような作品だと思います。学生さんはもちろん、ぜひいろいろな世代の方に見ていただきたいです」とアピール。

また、「高校時代の私自身と似ているなあと思う部分がいくつかあり、初めて原作を読んだときから親近感を持っていた」という水帆について、「周りの大切な人たちとの関係や、自分自身の気持ちに悩みながら毎日を駆け抜ける普通の高校生なので、そんな水帆の気持ちに寄り添いながら、一緒に悩んだり、泣いたり、笑ったり。私も全力でぶつかって、飾らない等身大の水帆を演じられたらと思います」と役作りについて語っている。

水帆のことが大好きで、積極的に水帆にアプローチする水泳部の人気者・羽沢輝月を演じる浦は、作品の魅力について「主人公、水帆をはじめとする登場人物たちの等身大な恋模様がすごく好きです。“恋ヶ浜ハイランズ”と言われるくらいカッコよく注目を浴びる彼らですが、恋に対してはやっぱりまだまだ高校生らしく臆病だったり盲目だったり。そんな恋に振り回されていく彼らの様子はドキドキなしでは見れません。心の機微の描写がとても繊細なので漫画のコマ一つからいろんな妄想を膨らませるのがとても楽しい作品でもあると思います」と説明。

演じる輝月については「輝月くんは普段は表情変化が少なく何を考えているのか読みづらい人なんですが、実は分かりやすい素直な性格でもあって。彼からにじみ出るその独特なミステリアスさ、そして真っすぐさをしっかりと伝えるのはもちろん、彼の心情を自然に伝えられるように一つ一つのセリフを丁寧に演じたいと思います」と抱負を述べた。

言葉も態度もクールな優等生で青ヶ崎高校の生徒会長で、クールな反面、水帆に勉強を教えてくれたりと、実は優しい一面をもつ柏木深を演じる吉高は、「今生きてる時間も昔過ごした青春時代もまた大切にしたいなって思える作品です。水帆と4人からまぶしいなー! うらやましいなーって思えるほど恋をして、友情もあってちゃんと青春をしている彼らを見てると胸の中に忘れていた大事な何かを満たしてくれます。明日も頑張れるパワーを持っていると思います」と本作の魅力に言及。

演じる深については「今回深くんを演じる事ができて本当にうれしくて幸せです。優等生でクールでかっこいい彼はもちろん、水帆を前にすると少しかわいく見える彼も読んでいる中で感じた魅力で、それをアニメの中で生きてると感じてもらえるよう努めたいと思います」と気合十分で、「青春時代を思い出しながら彼に魂を吹き込めるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」と呼び掛けた。

明るくパリピな性格だが、周囲を気遣える一面もあり、よく水帆の相談に乗ってくれる人気読者モデルの和泉藍役を演じる千葉は、「オーディションに際して単行本で読んだのですが、虜になっていました。街の海、輝月の部活のプール、シャワーなど…水の表現が非常に奇麗です。物語のみずみずしい雰囲気と相まって青春の美しさが第一印象でした。そして僕がひかれたのは、登場人物の心理描写と時間軸の構成など、緻密に計算されてると感じた部分です。未来の水帆のモノローグから始まる物語ですが、未来(時には過去)視点の挿入により何気ない出来事も印象的に映ります。直球にドキドキする怒涛(どとう)の展開と、どこか大人な奥行きが共存する作品。見返す度に新発見があるはず。現実の状況にも向き合っていることで、どなたも置いていくことなく想いを馳せられるように感じます。出演できて非常にうれしいです」と作品の魅力を力説。

和泉藍役を演じるにあたり、「視聴者の皆さん、周囲の水帆たちに好かれる存在でありたい」と言い、「一見陽気でテンションの高さが目立つ男性ですが、軽薄にならないように。彼のこれまでや、仕事の場で大人と付き合う場面が多いこともあり、空気を読む力が実は際立っているので、常に彼の発言の意図をかみ砕くようにしています。意味がないことに意味があるときもあるので。ただ、常に道化を演じているのかと思いきや全てをひっくるめて根からの“いいやつ”に帰着すると捉えているので、それを軸にするよう心掛けています」と役作りについて触れ、「役柄的にもキャストの年齢的にもアフレコの雰囲気を明るくできたらいいなと思っています」と現場を盛り上げていくことを誓った。

いつも水帆をからかっている文学・サブカル少年で、父親譲りで料理が好きな星川周吾役を演じる猪股は、「普段は仲良しの幼なじみ5人組。捨てきれない恋心だったり、恋だと気付いてしまう気持ちだったり、でも大切な人だから友だちのままがよかったり。高校生の頃、今の関係が壊れるかもって思うと怖くて言えなかった思い出とかあったなぁって。そんな切なくてドキドキで、彼らの“キラキラした青春”をお楽しみいただけたら幸いです!」と作品の魅力を語った。

また、演じる周吾については、「眼鏡でイケメンで文学少年な周吾はボケとかツッコミが多めですが、大切な幼なじみ4人のことをちゃんと見ていて、5人の中では重要なまとめ役。大人びているようできっと背伸びしてる少年です」と紹介し、「そんな彼を等身大の高校生として演じられるよう頑張ります」と力を込めた。

山元隼一監督は、「本作の魅力はたくさんありますが、満井先生の描かれるみずみずしいキャラクターと幼なじみとの関係性、そして舞台でしょうか。今を生きる学生の方々にとっても共感性の高いテーマだと思いますし、また、大人目線からもどう若い世代を応援するか問われている物語だと感じました。また優しく見守るような目線で作られている作品であることも魅力ですね」と作品について分析。

さらに、「やはり原作がとても透明感があり、美しく描かれていますので、そこに寄り添いつつ、さらに水帆たちの関係性を目の前で見ているようなそんなリアリティを感じられるアニメーション作品にしたいなと考えています。幼なじみ4人のイケメンをかっこよく描いて、水帆はキュートに描きたいですし、あとは背景美術や撮影、音楽などでより透明感を高めてエモーショナルな作品にしたいですね!」と作品の方向性を明かしている。

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