ウイリアムズF1はサインツ以外のドライバーも検討へ。決断をためらった姿勢に疑問を抱く

 カルロス・サインツ(フェラーリ)が2025年のF1での将来について優柔不断な姿勢であるため、ウイリアムズF1は来シーズンのアレクサンダー・アルボンのチームメイトについて、他の候補者を検討するようになったと伝えられている。

 ウイリアムズとザウバー/アウディは、フェラーリを離脱するサインツに向けてオファーを提示した最初のチームだった。しかし、サインツは土壇場になってアルピーヌとの交渉に引き込まれた。この動きは、最近チームからエグゼクティブアドバイザーに任命されたフラビオ・ブリアトーレが画策したものだ。

2024年F1第10戦スペインGP フラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌ エグゼクティブアドバイザー)&ルカ・デ・メオ(ルノー CEO)

 そしてサインツが躊躇していることで、ウイリアムズとザウバー/アウディの双方が苛立ちを見せている。ザウバー/アウディはもう少し待つことに前向きだが、ウイリアムズは他のドライバーとの話し合いを再開している。エステバン・オコン(アルピーヌ)とバルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)は、ウイリアムズのチーム代表ジェームズ・ボウルズの候補リストのトップに立っていると考えられている。

 どちらのドライバーも、メルセデスに在籍中に当時ストラテジストだったボウルズと仕事をしていたため、もちろん彼のことをよく知っている。しかしウイリアムズの優先事項は、チームの長期プロジェクトに全力を注ぐ、実績あるレース優勝経験者を起用することだ。サインツのためらいが彼のコミットメントに対する疑問を生んでおり、ボウルズは代替案を模索するようになった。

 先週末のオーストリアで、オコンはつながりがあるのはハースだけであるといううわさを一蹴し、2025年シーズンに向け、他にも行き先の候補があることをほのめかした。

「他にもある。選択肢はたくさんあるが、優先順位についてはコメントしない」とオコンは述べ、2018年のように長く待ちすぎたために控えの立場になるリスクを冒すのではなく、できるだけ早く契約を締結させたいことを強調した。

「僕たちは何としてもそれをもう一度活かしたいと思っている。現時点では順調に進んでいるし、深い議論がたくさん行われているので、うまくいけばすぐにも解決されるはずだ」

2024年F1第11戦オーストリアGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 先日のスペインGPではサインツがウイリアムズとの契約を発表することが予想されていたため、ボッタスはドライバー市場がより明確になると予想していた。だがそうはならなかったため、ボッタスは自身のマネジメント陣と腰を据えて選択肢を検討した。

「今週初めに決定が下されることを期待していたが、期限がふたたび延期された」とボッタスは語った。

「オフの日は、僕のマネジメントともに、もちろんこのチーム(ザウバー)を含めたさまざまなチームと積極的に話し合いをしてきた。つまり、ピースがはまるべき場所に落ちるのを待っているようなものだ。そうすれば、すべてのことがかなり早く起こるはずだ」

 次のドミノが落ちるのを待っている一方で、ボッタスは来年どこでレースをしたいかということについて「かなり明確な」イメージを持っていると述べている。

「もちろんだ。僕には優先事項と順序があるが、それは話すことはできない。でも僕にとって、自分が何を望んでいるのかはかなり明確になっている」

2024年F1第11戦オーストリアGP ジェームズ・ボウルズ代表(ウイリアムズ)&バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)

投稿 ウイリアムズF1はサインツ以外のドライバーも検討へ。決断をためらった姿勢に疑問を抱くautosport web に最初に表示されました。

© 株式会社三栄