能登半島地震の発生から半年 石川・輪島市の小中学校で学校公開

能登半島地震の発生から半年を迎えた1日、輪島市内の小中学校で学校公開が行われました。校舎が大きな被害を受け学舎を転々とせざるを得なかった児童たちも、間借りした校舎で元気に過ごす姿が見られました。

輪島中学校には校舎が被災して使えない6つの小学校、合わせて349人の児童が教室を間借りして合同で授業を受けています。

三井・河原田小学校 角間久美子学校長「今までは縦のつながりで、上級生から学び下級生をかわいがる。今回横のつながり、同級生だけで関わって1日がおわるというのはすごく子どもにとっては新鮮」

5年2組で授業を受けている谷内結奏さんと山本美里さん。全校児童数10人、同級生は2人の三井小学校に通っていました。

三井小学校5年 谷内結奏さん「いろいろな友達と授業とか友達の意見聞けたりして、気持ちとかもわかって楽しいし面白い」

三井小学校5年 山本美里さん「体育館でやりたい。教室だったら狭いから限られる。できること」

校舎に大きな被害のない輪島中学校もグラウンドが陥没。体育館は現在も避難所として使われているため、体育の授業は教室を使ったり、被害のなかった学校の体育館にバスで移動して行っています。

6つの小学校は、2学期から河井小学校のグラウンドに建設中の仮設校舎で授業を受けることになっています。

輪島市教育委員会 小川正教育長「結果として貴重な経験を積んでいるけど、こうした様子も保護者の皆様に見て頂いた上で様々な意見を頂いて慎重に方向を出したい」

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