2024年に仕切り直しを図るつもりのテキサンズGMライアンズ、「去年の結果は関係ない」

ヒューストン・テキサンズHCのデミコ・ライアンズ【NFL】

ヒューストン・テキサンズはデミコ・ライアンズがヘッドコーチ(HC)に就任した初年度にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区優勝を成し遂げて多くの人々を驚かせた。昨季にオフェンス部門年間最優秀新人賞を獲得したクオーターバック(QB)C.J.ストラウドを司令塔に据えるテキサンズは、2024年シーズンにはもはや誰にも驚かれることはないだろう。

ライアンズHCは週末に行われたシニアボウルの殿堂入りセレモニーで『NFL Network(NFLネットワーク)』のレット・ルイスに対し、若手ぞろいのチームがトレーニングキャンプやプレシーズンで成長を遂げることを楽しみにしていると語った。

ライアンズHCは取材の中で「最もエキサイティングな点、私がNFLで一番気に入っている点は、去年の結果は関係ないということだ」と話している。

「リセットすることになる。ゼロから再スタートするという部分を、私はとても気に入っている。初日の基本から始めて、インストールし、選手が本当の意味で成長する姿を見たり、ホール・オブ・フェイム・ゲームまでに自分たちがどこまでやれるようになったかを確かめたり、若手選手が上達してお互いに競い合う姿を見たりするのが一番の楽しみだ。シニアボウルに話を戻すと、私が常に楽しんでいるのは、若手選手たちの成長と発達を見ることだ。それが私の原動力になっている。選手たちに何らかの形で影響を与え、彼らがキャリアにおける目標を達成できるようにサポートするからこそ、私はコーチングを楽しんでいる」

テキサンズは核となる若手選手たちを支えるために、ワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスやランニングバック(RB)ジョー・ミクソン、ディフェンシブエンド(DE)ダニエル・ハンターを含む数名のベテラン選手を獲得した。

ライアンズHCが2024年版のロースターに説いているのは、その年の成功は与えられるものではなく、自ら勝ち取るものだということだ。

「あのフットボールシーズン、2023年はいつまでも忘れられないものになるだろう」と述べたライアンズHCは次のように続けている。

「特別なシーズンだった。特別な人たちと一緒にやれたからね。C.J.を獲得し、ウィル(アンダーソンJr.、DE)やタンク(デル、WR)を迎えた。多くの若手選手があれほど短い期間で文化を変えることに貢献してくれた。適切な人材がいなければ、簡単にはいかないし、すぐには実現できないことだ。そういう人材に恵まれ、一緒に取り組み、あのような1年を過ごせたことにとても興奮している」

「みんな、この1年がどれほどエキサイティングだったかを語るけど、私はこのオフシーズンにある統計を選手たちに見せて“見てくれ、中には勝った試合もあったが、1スコア差の試合が10試合もあった。そういう試合では最後まで戦い抜いて最終的に活路を見出さなければならなかった”と言った。それは変わらない。それがNFLだ。試合最後の2分間のような重要な場面で、賢く、自信を持って臨むことが重要なんだ。パフォーマンスを発揮できるか、すっきりとした頭で自分の仕事を最高のレベルで遂行できるかにかかってくる。だから、私はいつも“全勝したわけじゃないんだぞ!”と選手たちに念押ししている。そういう試合はどちらに転ぶか分からないし、新しいシーズンを迎えるにあたって、その部分の準備を続けなきゃいけない。また同じことが起こるわけではないし、ゼロからやり直して這い上がっていかなければならないんだ」

【RA】

© NFLJapan.com