ウエストジェット航空、整備士のストで数百便欠航 交渉は膠着続く

バンクーバー国際空港でストを実施する組合員=6月29日、カナダ/Chris Helgren/Reuters

ニューヨーク(CNN) カナダ第2の航空会社、ウエストジェット航空でこの週末、整備士の労働組合がストライキを実施し、数百便が欠航となった。労使交渉はその後も膠着(こうちゃく)状態が続いている。

ウエストジェットの整備士700人近くが加入する労組は、昨年9月以降の団体交渉が経営側の拒否で決裂したとして、先月28日からストライキに入った。

カナダは先週末が連休に当たったことから、ウエストジェットは28日の声明で、ストが実施されれば25万人の旅行者に影響が及ぶと懸念を示していた。

同航空によれば、27~29日に410便あまりが欠航を余儀なくされた。運航情報サイト「フライトアウェア」によると、30日もウエストジェット保有機の77%に相当する少なくとも343便が欠航となった。

カルガリー国際空港で出発便の42%、到着便の40%が欠航するなど、カナダ各地の空港も大きな影響を受けている。

組合側は30日、CNNに公開した組合員向けの通知で、カナダ労使関係局(CIRB)が合法的なストとの判断を下し、労働省による仲裁裁定の手続きが完了するまでストを続行する権利が認められたと述べた。

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