バラ産業が農村活性化を推進 中国甘粛省永登県

バラ産業が農村活性化を推進 中国甘粛省永登県

 【新華社蘭州7月2日】中国甘粛省蘭州市永登県は古くからバラ栽培が盛んで、特に「苦水バラ」で知られる苦水鎮は国内有数のバラの産地となっている。

 苦水バラは他の品種と比べ、色鮮やかで香りが濃厚なのが特徴で、エッセンシャルオイルや美容フェースマスク、スイーツ、お茶などに加工され、国内市場だけでなく、米国や日本、東南アジアなどにも出荷されている。

 永登県バラ研究所の凌建祥(りょう・けんしょう)所長によると、苦水鎮にはバラの生産・加工企業が27社あり、地元の余剰労働力に雇用機会を提供し、農業産業化の道を大きく広げ、農家の収入増に寄与している。

 永登県内の苦水バラの作付面積は10万1600ムー(約67.7平方キロ)で、年間生産量は2万8千トン。苦水バラを使った製品は180種類以上、エッセンシャルオイルの年間生産量は1.2トンを超える。産業チェーン全体の生産額は28億元(1元=約22円)に上り、農村の活性化を推進する強力な原動力となっている。(記者/馬莎)

© 新華社