熊谷市立熊谷図書館 東善寺の阿弥陀さま展/埼玉県

 埼玉県熊谷市の東善寺が所蔵する木造阿弥陀如来立像がことし3月に県の文化財に指定されたことを記念する展示が、熊谷市立熊谷図書館で始まりました。

 展示されている木造阿弥陀如来立像は、市史の編さんを行う仏像の専門家が2017年11月に熊谷市代の東善寺を調査した際に見つけた物で、熊谷市内の仏像が県の文化財に指定されるのは初めてだということです。

 仏像は、切れ長の目などの端正な目鼻立ちや螺髪の刻み方などが鎌倉時代を代表する仏師、快慶の作品との共通点が多いことから、快慶に関連する仏像の可能性が高いと考えられています。

 また、仏像の胎内には古文書らしきものが納められていることがわかっていて今後は仏像の修復を行いながら古文書を取り出すなどして詳しい調査が進められる予定です。

 特別展示「~埼玉県指定文化財記念~東善寺の阿弥陀さま展」は2日から9月1日まで、熊谷市立熊谷図書館3階の郷土資料展示室で開かれています。

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