堀江貴文さんらかたる“SNS型投資詐欺” 福井の男性が7200万円の被害 中国籍の34歳男を逮捕

2024年2月から4月にかけて、県内の70代の男性がSNS型投資詐欺で7000万円余りををだまし取られていたことが分かりました。福井県警などは2日、犯行に関与していたとして、詐欺の疑いで中国籍の30代の男を逮捕しました。男は実業家の堀江貴文さんら著名人をかたって、SNSで投資話を持ち掛ける手口で犯行を繰り返していたとみられます。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、中国籍の会社役員温火卓麟(ワン・チェクルン)容疑者34歳です。温容疑者は、2024年2月から4月にかけて仲間と共謀し、実業家の堀江貴文さんなどになりすまし、県内の70代の男性に投資話を持ちかけて、現金1500万円をだまし取った疑いが持たれています。

温容疑者は、SNSで「投資するには現金を仮想通貨に替える必要がある」などとメッセージを送り、被害男性の自宅で仮想通貨業者を名乗って現金を受け取ったということです。男性の被害総額は7260万円に上るとみられています。

温容疑者は、SNSで投資に勧誘し金をだまし取る詐欺グループの1人と見られていて、これまでにジャーナリストの池上彰さんや、経済アナリストの森永卓郎さんなどになりすました同様の詐欺容疑で、福島県のいわき中央署に2度逮捕されていました。

調べに対し、温容疑者は「ノーコメント」と話しています。警察は引き続き、余罪や共犯者について捜査を進めています。

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