「ふらふら座っていたのが気になった」小学校講師が児童の椅子蹴る 仙台市長も謝罪

太白区の小学校で60代の非常勤講師が、児童が座っていた椅子を蹴って転倒させ、打撲などのけがをさせていたことが分かりました。

児童が転倒しけがをしたのは太白区の人来田小学校です。人来田小学校によりますと、先月13日、60代の非常勤講師が自身が受け持つ5年生の理科の授業中、男子児童が座っていた木製の丸椅子を蹴り、転倒させました。児童は転倒した勢いで肘や尻を打ち、打撲など全治2週間のけがをしたということです。
非常勤講師は学校に対して「椅子を傾け、ふらふら座っていたのが気になった。なぜ蹴ってしまったのかは自分でも分からず自責の念に駆られている」と話していて、先月28日に依願退職しました。

仙台市 郡市長
「子供の育ち、育成というのを指導する最前線で担っているもの、立場の模範となるべき教員による体罰と思われる行為だった。児童保護者の方々に本当にご迷惑と嫌な思いをさせ申し訳ないと思うと申し上げたい」

警察によりますと、先月27日、児童の父親が仙台南警察署に被害届を出しました。仙台市教委によりますと、講師の勤務態度に問題はなかったということです。

人来田小学校の小島拓也校長は「今回の行為は不適切な指導であり保護者には謝罪をしている。教員の指導を改めて徹底し再発防止に努める」とコメントしています。

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