新潟海岸で離岸流の調査実施:専門家が警鐘「弱い波でも事故の危険」【新潟】

離岸流の調査実施

海水浴客が沖に流される「離岸流」の調査が、新潟市の海岸でありました。

新潟市中央区の日和山浜海水浴場で、新潟海上保安部などが着色剤を海に流し、波の流れを確認しました。ドローンの映像を見ると、波が沖に戻っているのが分かります。離岸流は、海岸に打ち寄せた波が沖に戻る時に発生する強い流れのことで、最大で秒速2m、数百mの長さになることもあります。

離岸流は、波の高さによって強さが変わるということですが、専門家は弱い波にも注意が必要だといいます。
■長岡技術科学大学 犬飼直之准教授
「波が低くても弱い流れが発生します。人間にとっては、それでも逆らえないぐらいの強さになることがありますので、泳いでいるときだけではなく立って遊んでいるときでも事故に巻き込まれる可能性があることに十分注意していただきたい。」

県内では去年、離岸流に巻き込まれたとみられる水難事故が11件起きています。新潟海上保安部は、巻き込まれた際には陸に向かって泳ぐのではなく、海岸と平行に泳いで脱出するよう呼びかけています。

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